私たちは日常生活において、共通認識として当たり前のように使っているものが多くあります。
たとえば、世界中のほとんどの人たちが「時間」というものを同じように認識しています。ですから、太陽の角度や現在の位置を確認して計算しなくても、時計を見れば今が何時かすぐに分かりますし、観たいテレビ番組をみることができます。
人の感情に対しても、「こういう表情は、喜んでいることの表れ」「何かしらの不満を持っていると、このような態度をとる」といったように、ある程度の共通した認識を持っています。
無意識に「こういうものだ」という社会的な約束事のようなものがあり、私たちはその「当たり前」「普通」と呼ばれる枠の中で生活し、共通した概念をもとに物事を判断しているのです。
これは決して悪いことではありません。ある程度の「暗黙の了解」で決めているルールがあるから、社会は成り立ち、混乱せずに生活を送られるのです。