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【パーソナル健康学】No.262 (2015.2.24)
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FROM おのころ心平

おはようございます。
おのころ心平です。

前回の、
「なぜ2月は28日までしかないの?」
に続き、

今回も西暦(グレゴリオ暦)についての
大事なお話を、お届けしたいと思います。

グレゴリオ暦が日本に導入されたのは
文明開化当時の1873年1月1日
付けです。

付けというのには、
ここは明治政府の強引さがあって、

それまで使われていた太陰太陽暦
(天保壬寅暦)からの改暦で、

明治5年12月2日が
新暦の1872年12月31日とされ、
翌日が明治6年1月1日となったため、

明治5年12月3日~12月31日の
29日間の日付は、削除されたのです。

※ ※ ※

また、イギリスにおいては
1752年になってはじめて
グレゴリオ暦が導入されています。

宗教上の理由もあるのでしょうが、
意外と遅かった。

でも、この導入時期と
1760年代からおこる
イギリス産業革命とは
無関係ではないでしょう。

産業革命における最大の発明は、
蒸気機関でも、紡績機でもなく、
「懐中時計」の大量生産だった
とする考えがあります。

「時間」を民に配布し、
決められた時刻を行き渡らせることで、
「納期」や「決済」を発達させ、
「契約」と「資本主義」を
促進させたというのです。

たしかに、これは頷かざるを得ない説です。

※ ※ ※

僕たちは、太陽と、月と、地球が織りなす
絶妙なる回転・公転運動によって、
生活のリズムや生体内のリズムをつくっていますが、
「時間」というのはその象徴的な枠組みです。

1年は、365.242190…日。

どこまで行っても小数点。

ここに区切りを与えたのが
時間というものなのです。

イギリス・ロンドンにある
グリニッジ世界標準時。

これもしょせん決め事といえば決め事です。

日本の標準時は、
兵庫県の明石を通る
東経135度を基準にしているのですが、
明石より東にある東京では、
正午12時は、実際には
19分早い11時41分に
迎えている計算になります。

こうなると、「時間」というものが
本当にわからなくなるでしょう。

※ ※ ※

僕たちが、ふだん当たり前のように
使っているこのグレゴリオ暦も、
日本ではたったの140年あまりの
歴史しかありません。

しかし、この140年で、
日本という国は未曾有の
大変化を遂げました。

グレゴリオ暦が導入され、
それがすっかり定着していく過程で、
僕たちの生活、生体リズムも
知らず知らずのうちにこの暦の刻む
リズムの影響を受けて発達して
きたのでした。

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◎編集後記
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140年前に
グレゴリオ暦が導入される前までの
日本人の生活は、

太陽や月、季節の変化によって
時間や季節を感じていたのだと
思いを馳せたとき、

分刻みで管理され、
時間に振り回されている今と比べると
少しだけ羨ましくもありますね。

PS
とはいっても、
四季の変化を感じる特権を
いまだに持っている私たち♪

いよいよ暖かい春がやってきます!
ご準備はよろしいですか!

ー 剱悠子

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