【パーソナル健康学】No.17 (2013・10・27)
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FROM 安永周平
♪あしーたがある♪あしーたがある
♪あしーたがあーるーさーーー♪
2001年にウルフルズがカバーして歌った
「明日があるさ」は空前の大ヒットとなり
流行語大賞TOP10入りを果たすなど、
一種の社会現象のようになりました。
確かに、殆どの人に明日はあります。
それも、99.99…%以上の確率で。
ですから、私たち人間はついつい、
やるべき事や、何かを始める事を
先延ばしにしてしまいしがちです。
でも、あんまり先延ばしばっかりしてると、
人間、自己嫌悪に陥ってしまいます。
とはいえ、よくある自己啓発の話で、
「今日を人生最後の日だと思って生きろ!」
なんて言われても、なかなかそれを実感して
日々を過ごすのは…難しいですよね(笑)
そこで今日は、もう少し現実的な
「先延ばしの解消法」を紹介します。
問題は「明日のとらえ方」にあるのです。
先延ばしをやめるための現実的な方法
それにはまず「なぜ先延ばしするのか?」を
もう少し深く掘り下げて考えましょう。
「ダ~イエットは明日から~♪」
なんてCMも以前流行りましたが…
ウィスコンシン大学のロビン・タナー氏、
デューク大学のカート・カールソン氏の
2人のマーケティング学の教授によれば、
私たち人間というのは…
「明日はもっとできる!」
と考える習性があるようなのです。
つまり、後になればもっと簡単にできる
と思いがちで、もっと言えば今日よりも、
「後の方が自由な時間があるはずだ…」
という間違った予想をするということが、
実験によっても明らかにされています。
私たちは、先のことを考えるときに、
きっと今と同じように雑用に追われて
忙しいだろう…とは思わないのです。
そのため、今日はやりたくない事でも、
後になればきっと時間も余力もあって
できるはずだと思ってしまいます。
そんなわけで、当然のように先延ばしして
遅れたぶんは後で十分取り戻せるだろう…
と呑気に構えてしまうのです。
* * *
そして、ここからが本題ですが…
「明日から…」と先延ばししてしまう自分と
サヨナラするためには、行動経済学者の
ハーワード・ラクリンが提唱する仕掛けが
役に立ちそうです。それは何かというと…
「明日も同じ行動をする」と考えること。
ある行動を変えたい場合、その行動自体を
変えるのではなく、日によってバラつきが
出ないように注意するということです。
タバコを吸うなら「毎日同じ本数」を
吸うように喫煙者に指示すると、
「本数を減らせ」と言われていないのに、
なぜか喫煙量が減っていくと言います。
この方法が効果的なのは、
「明日からちゃんとやればいいや」
という言い訳ができなくなることです。
今日、タバコを1本多く吸えば、
毎日同じ本数を吸う決まりです。
だから明日も1本多く、その次の日も、
またその次の日も…毎日1本多くを
吸い続けることになります。
そうなると、タバコの一服に重みを感じ
ひいては1本のタバコが長い期間に体に
及ぼす影響を無視できなくなるんです。
1つの選択が、将来に渡って、
ずっと影響を及ぼすことを認識する。
「ずっとこうやって先延ばしして、
後になってツケが回ってきてもいいの?」
と自分に問いかけてみましょう。
* * *
パーソナル健康学…その秘訣は、日常の中で、
自分にあったエクササイズを実践すること。
おのころ心平が毎週配信している中から、
自分に合ったものを毎日実践してみましょう♪
ぜひ、その際には「明日も同じ行動をする」
と考えて、今日から実践してみてはどうでしょう。
それでは、また来週の火・金をお楽しみに♪
―安永周平
PS
タバコもそうですが、ダイエットに関しても
同じようなことが言えそうですね。
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