【パーソナル健康学】No.55 (2014・1・24)
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FROM 安永周平
さて、今日のパーソナル健康学は
「特別編」として以前から質問が多かった
統合医療を推進するおのころ心平が語る
『アトピーの考察』
についてお送りしたいと思います。
※本日分のおのころ心平のメルマガは、
明日1/25(土)の朝、熱ーい想いを込めて
お送りしますので、ぜひ明日の朝も
メールBOXをチェックしてくださいね♪
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『アトピーの考察』 by おのころ心平
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「アトピーにも、いろんな種類がある」
というのがこれまでカウンセリングで
リーディングしてきた僕の結論です。
これはガンが、どの臓器のガンも
いっしょくたにされているように、
『アトピー』
(ギリシャ語で、奇妙な、不思議な、
見たこともない、という意味)
という呼び名でくくられている限り、
見えてこない事実かも知れません。
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【副腎皮質の気持ちから見たアトピー】
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副腎皮質ホルモン。
あなたもよくご存知かと思います。、
別名、ステロイドホルモン。
アトピーの事をある程度ご存知なら
「ステロイドは恐い!」と言われますけど
僕は使い方の問題だと思っています。
少しずつ、徐々に使うのが、
1番よくないのではないか?
使うときは一気にお世話になって、
やめ時をはっきりさせる。
抗がん剤もそうですが、
日本のお医者さんに適度な
ストロイド療法専門医が増えて
くれれば、もう少し、この薬への
不信感は減ると思います。
とは言え、もともと自分の体内で
自然に分泌されるホルモンを、
外部から入れるわけですから、
それによる体内のアンバランスを
覚悟しないといけません。
* * *
そもそも副腎皮質ホルモンとは、
どんな役割をもっているのでしょうか?
副腎から分泌される3種類のホルモン
のうち、糖質ステロイドホルモンは、
①血糖を上昇させ、
②タンパク代謝を促進し、
③炎症を抑える作用や
④ストレスに打ち勝つ
という4つの作用を持っています。
なので、この作用を人工的に
再現した副腎皮質ホルモン剤が
皮膚炎、リウマチ性関節炎・ぜんそく…
等の治療に用いられるわけです。
その劇的な効果は、初めて使った人なら
誰でもとりこにしてしまうほどです。
でもね、よく考えると…
私たちのカラダにはこういう
劇的な抗炎症作用を持つ副腎が
いつも働いてくれている、
ってことなんですよ。
さて、その副腎の分泌の力が低下する
とは、どういうときなのでしょう?
それはズバリ!
自前の副腎皮質ホルモンの消費が
やたらと進んでしまうときです。
ではこれから、先ほど述べた4つの
糖質ステロイドホルモンの作用が
どのように働くかみていきましょう。
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①血糖の上昇作用
(血糖値が下がる → 低血糖)
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脳は100%ブドウ糖を
エネルギーにしています。
筋肉を動かすのも、ほぼブドウ糖です。
カラダや頭が疲れると、
甘いものが欲しくなりませんか?
そういう時は血糖値が下がって
いるときです。エネルギーが
足りなくなるからです。
それでチョコレートとか、飴玉とか
食べますよね。そうすると今度は
急激に血糖値が上がることになる。
この血糖の動きに翻弄されるのが
糖質ステロイドホルモンです。
* * *
【副腎皮質ホルモンさん談】
えっ? いま僕が、糖分の体内貯蓄を
分解して血液に糖を増やそうと思ったのに。
チョコが入ってきた? もういいの?
ああ、なんだタイミングずれちゃったなー
じゃあ、免疫でも抑えるか…
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②タンパク代謝の促進作用
(タンパク質の分解がうまくいかない
→腸管と肝臓が冷えている。低体温)
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タンパク質は胃液のほか消化液で分解され、
小腸で吸収される頃には、アミノ酸という
小さな分子にまで分解されます。
ところがカラダが冷えている人、
とくに腹部の冷えがある人は、
これが十分に分解されません。
高分子のタンパクのまま、腸内に
置いておくと、毒素やガスを発することが
あるので、タンパク代謝を促進する
糖質ステロイドが借り出されるのです。
* * *
【副腎皮質ホルモンさん談】
おいおいー、これは本来、腸の消化液さん
たちがやる仕事じゃないの?何で俺たちが
タンパク質の分解ばっかやってんの?
人使いあらすぎだよー!
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③炎症を抑える作用
(炎症がたくさん生じるとき
→乾燥、電気、電磁波の影響)
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炎症ってどういうことでしょうか。
炎(ほのお)の症状、です。
(↑いかにも燃えてますね)
抗炎症って、つまり、火消しですよ。
戦っている免疫細胞さんたちの間に入って、
「まあまあ、もうこのくらいで
いいでしょ、勘弁してやってくださいよ」
となだめるのが、抗炎症作用
としての糖質ステロイドホルモンの
はたらきなのです。
糖質っていうくらいですから、
カッカしている免疫さんたちに「甘さ」
で誘導して落ち着かせているのです。
火種があり、発火装置
があれば、炎症は起こります。
火種とは、不満です。
ぶすぶす、ぶすぶす・・・。
これはたいてい、体内では内臓や
血管壁に沈着した脂肪分なのです。
(皮肉にも、世界の戦争も、
火種は石油(脂分)ですよね。)
では、発火装置って何ですか?
それは、電気です。
いま、30年前と比べるとものすごい
電磁波の影響が多くなっているそうです。
乾燥している時などは、ビリっと
静電気が発しますけど、これ、
年々ひどくなっている気がしませんか?
冬に火事が多いのは、
空気中に水分が少ないため。
空気が乾燥すると、電気が発生しやすく
なる…というか、空気中にそれを未然に
防ぐだけの水分が足りなくなるのです。
カラダでその影響を
もろに受けるのが、皮膚。
皮膚表面って、表皮の裏側と表との間で、
100ミリボルトのマイナス電位が
あるんですよ!これはもう電池です。
100ミリボルトが10集まれば
1ボルトですが、それだけあれば
豆電球がともりますからね。
この皮膚の電池が、乾燥によって
しょっちゅう発火する。この時の
火種は、体内から皮下組織へ
送られてきた酸化した脂肪分です。
その炎症を抑えにいく
糖質ステロイドホルモンさんは、
また嘆くわけですね。
* * *
【副腎皮質ホルモンさん談】
『免疫さん、、、
勘弁してやってくださいよ』
って、もう!
こっちが勘弁してくれって気分だよ!!
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④ストレスに打ち勝つ作用
(ストレスが連続的にやってくるとき
→やっぱり低血糖)
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アトピーの方って、たくさん食べて
たくさん出す人が多いんです。
食べているときってどんな気分でしょう?
なんか、満たされていますよね。
血液中も糖分で満たされますから、
カラダも安心するんです。血糖とは、
血液中のブドウ糖という意味。
ブドウ糖とは細胞のエネルギー源ですから
これが随時、血液中に貯金されている
状態を、カラダが望むんですね。
ところが、さっきも書いたように
脳や筋肉で「急激に」ブドウ糖が
消費されると、低血糖の状態になります。
アトピーの方には、才能溢れる人が
多いんですよ。人一倍に集中力もあります。
でも、それが仇となるんですね。
集中しすぎで、きゅーんとエネルギー切れ。
それを急激な糖分補給で補いまた集中する。
結果、脳のエネルギー消費の乱高下で、
副腎皮質ホルモンの分泌に影響が出ます。
アトピーの方って、本当に能力があるのに、
能力を集中しようという時に限って、
かゆみが増し、集中を妨げられる。
これは辛いですよ。
本当の自分の才能を
評価してもらえるタイミングを
逸するんですから。
アトピーのクライアントさんと
接しながら日々思うのは、もっとゆっくり
お互いを評価し合える社会になれば、
この病は減るのかな…ということです。
アトピーの方の
どーん、と食べて、どーんと出す
食事のパターンに見られるように、
情報をドーン、と入れて、ドーンと
吐き出す社会。
急激にブームが起こり、
急激に覚めてしまう社会。
何だか日本でアトピーが増えている現実
って、押し流されている私たち
日本人の有り様を現している
気がしてならないのです。
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◎編集後記
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さて、「アトピー性皮膚炎」という
1つの病気…と思われがちな病気でも
これだけ色んな考察ができるわけです。
こういった事を知っているだけでも、
日常の過ごし方に違いが出てきますし、
これらを学ぶことは、私たちも
自分次第で出来る事でしょう。
* * *
医療不信が囁かれず現在ですが、
私たち医療を受ける側の人間にだって、
まだまだ出来る事があるはずです。
病気になったらお医者さんに任せる…
という「受け身」の姿勢ではなく、
ぜひ私たち自身が医療をよくするために
レベルアップしていきませんか?
―安永周平
PS
さて、おのころ心平も講師として参加する
断捨離合宿…テーマは「医療の断捨離」