【パーソナル健康学】No.60 (2014・2・2)
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FROM 安永周平
「お客様は神様です」という言葉、
あなたも1度は聞いた事があるでしょう。
この言葉は、今は亡き三波春夫さんが、
言った言葉が時代を超えて、今でも
世の中に強く残っているのですが…
残念ながら、この言葉…
三波春夫さんの真意とは違う意味で、
誤解されたまま広まってしまっています。
いったい、どういうことでしょうか?
※続きはこの後すぐ…
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【WIR】今週のパーソナル健康学
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「病院に行けば治る」という幻想では、
日本の医療はもはや成り立たない状況。
どんなに名医にかかったとしても、
「病院やお医者さんが治してくれる」
と考えていたら、失望感が生まれます。
治すのは、わたし。
医者は、サポーターであって…
主役はいつだって「あなた」です。
ぜひ、このマインドを忘れないで、
自身の健康に向かい合ってください。
こちらは、そのバイブルとなる
書籍だと思います。
↓
『誰も教えてくれなかった
医者のかかり方完全マニュアル』
(アスコム)
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◆患者様は神様なんかじゃない…
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さて、かの有名な、三波春夫さんの、
『お客様は神様です』というフレーズ。
すっかりお馴染みの方も多いでしょう。
では、この言葉の大きな誤解とは???
以下、三波春夫オフィシャルサイトより
一部を抜粋して紹介いたします。
―――
三波春夫さんにとっての「お客様」とは、
聴衆・オーディエンスのことだという事。
「客席にいらっしゃるお客様と
ステージに立つ演者」
という形の中から生まれたフレーズです。
つまり、三波さんが言った「お客様」は、
「商店や飲食店などのお客様」の
ことではないのです。
* * *
しかし、このフレーズが真意と離れて
使われる時には、たとえば買い物客が
「お金を払う客なんだから
もっと丁寧にしなさいよ。
お客様は神様でしょ?」
と、いう感じです。
店員さんからすれば、
「『お客様は神様です』
って言うからって、お客は
何をしたって良いっていうんですか?」
という具合。
つまりは、俗に言う“クレーマー”の
恰好の言いわけ、言い分になって
しまっているのが現実のようです。
元の意味とかけ離れた使われ方ですから
とやかく言う段ではありませんけれど、
大体クレーマーたるや「お客様」と
「様」を付けて呼んで貰えるような
人たちではないと思います。
サービスする側を見下すような人達に、
「様」は付かないでしょう。
三波春夫さんの舞台を観るために
客席に座る方々の姿は
『三波の歌を楽しもう、
ショーを観てリフレッシュしよう』
と、きちんと聴いてくださった
「お客様」だったのです。
このフレーズへの誤解は
三波春夫さんの生前から有り、本人も
スタッフの方々も歓迎出来た話ではないと
思っておりましたが、静観していたと。
本当に意味するところについて、
本人がその度にお伝えしていた内容は
次のような内容でした。
「歌う時に私は、あたかも神前で
祈るときのように、雑念を払って、
心をまっさらにしなければ、完璧な
藝をお見せすることはできないのです。
ですから、お客様を神様とみて、
歌を唄うのです。また、演者にとって
お客様を歓ばせる事は絶対条件です。
だからお客様は絶対者、神様なのです」
※三波春夫オフィシャルサイトより抜粋
―――
さて、以上のことからお分かりのように
「金を払ったんだから、こっちが偉い!」
と言ったような、理不尽な行動を助長する
フレーズでは決してないと言う事です。
にも関わらず、こういった誤解のまま、
はき違えて捉えている方が多いのが
現状のようです。残念ながら。
実際、売り手と買い手の間に成立つのは
「価値の等価交換」であって、そこに、
立場の上下なんてものはありません。
そして、同じようにこれは、
現在の「医者と患者の関係」にも、
当てはまっているように思えます。
「医者なんだから、
患者の病気を治して当たり前でしょ?」
「治せないって…あんたそれでも医者か?」
なんて言葉が、ドラマ等で使われるのが
その流れを助長している気もしますが…
「患者様は神様」ではありません。
たとえ病院に行っても、
病気を治すのは「患者自身」であり、
医者はその強力なサポーターです。
しかし、サポーターがいくら頑張っても、
そもそも「選手」のやる気がなければ、
試合に勝つことなんてできません。
選手がシュートを打たなければ、
点は入らないんですから。
医療に関して、もっと主体的になること、
むしろ、医者の能力を最大限引き出す事が
できるような、魅力的な患者になること…
そういったことが、今の日本の医療で
求められているのではないかと思います。
そして、医療現場においては、
「患者」はその現場の構成員のひとり。
それも、とても重要なキーパーソンです。
患者のレベルが上がることが、
医療における閉塞感、数々の問題を
解決する手段になるはずです…
魅力的なお客様である事はもちろん
医者の力を引き上げられるような、
魅力的な医療の受け手として
ありたいものですね。
この本は、そんな魅力的な人間のための
バイブルといえる存在だと思います。
↓
『誰も教えてくれなかった
医者のかかり方完全マニュアル』
(アスコム)
―安永周平
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>「医療にも断捨離が必要???」
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