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本当に限界?

【パーソナル健康学】No.11 (2013・10・13)
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FROM 安永周平

初めて参加したトライアスロン。

42.195kmのマラソンコースの
中盤まで来た時、32歳のカーラは
「やった」と思いました。

既に3.8kmの水泳と180.2kmの自転車を
終えており、走るのは1番得意だったから。

現在まで、本人も予想しなかったほど
ハイペースで走って来れていました。

ところが、折り返し地点に差し掛かった時、
それまでカラダを追い込んだツケが、
一気に襲ってきたのです。

両肩から足のマメにいたるまで、
体中が痛みます。足が棒になったようで
重たく、これ以上走ることはできない…

まるで体のスイッチが切り替り、
「はい、そこまで」と言っているようです。

楽天家の彼女もさすがに挫けそうになり、
「せっかくいい調子だったけど…最後まで
そうもいかないか。」と思い始めました。

しかし、足はもう言う事を聞かないくらい
激しい疲労を感じていたにもかかわらず、
まだ動いていたのです。

「もうこれ以上ムリ…」そう思う度に、
カーラは自分に向かって言いました。

「でも、まだ走れるじゃない」

一方の足をもう一方の足の前に運ぶ、
ただそれだけを続けながら、、、

一歩一歩、足を前に進め続けたカーラは、
とうとうゴールに辿り着きました!

トライアスロンを完走したカーラに、
運動生理学者たちは度肝を抜かれました。

疲労で体が言うことを聞かなくなるのは、
筋肉がエネルギー切れになったからだ…
と、彼らは信じていたからです。

ケープタウン大学のスポーツ科学の教授、
ティモシー・ノークスは、それとは異なる
考えを持っていました。それはノーベル賞を
受賞した生理学者アーチボルド・ヒルが
1924年に発表した理論です。

簡単に言うと、、、

疲労は、筋肉自体が起こしているのではなく、
脳の中の慎重派のモニターが、極度の疲労を
防ごうとして起きるのではないか…という事。

体の運動量が増えて、心臓に大きな負担が
かかり出すと…この慎重派のモニターが
介入してペースを落とすよう指示するのです。

つまり、体の疲労は、脳が体を騙すための
策略…または、脳が限界だと思い込んでいる
に過ぎないという事ができるでしょう。

もしこれが真実なら…
もうダメだというサインを体が出した後も、
まだしばらく本当の限界は来ないという事。

実際、ノークス教授が数名の仲間とともに、
競技中の極限状態にあるアスリートの体で
実際に何が起きているかを検証したところ、
筋肉自体に生理学的な不具合は、何ら
認められなかったのに、脳は筋肉に向かって
止まるように指示をしていたのです。

 * * *

大抵の人は、体に疲労を感じると、
体がもう動けないのだ…と思い込みます。

しかし、ノークス教授の理論によれば、
疲労は体の動きを止めさせようとする
脳が生み出した感情に過ぎないのです。

普通の人が体の限界だと思う場合でも、
一流と言われるトップアスリート達は、
実際に限界が来たわけではない…と
分かっているので、気力で乗り越え、
高いパフォーマンスを発揮するのです。

そして、これはスポーツに限った話
ではありません。脳の「思い込み」に
とらわれずに、あるいはその思い込みを
逆に活用する事ができれば、、、

あなたの仕事、行動力、意志力などを、
大きく向上させることができるのです。

その結果、あなたは仕事や勉強において
集中力が上がり、周囲の人から頭ひとつ
抜きん出ることができるでしょう。

家族や友達からも、尊敬の眼差しを
浴びることになるかもしれません…

10/26(土)の大阪のセミナーでは、
その秘訣をおのころ心平が丸1日かけて、
初心者でも分かる脳生理学と感覚論を
駆使してお届けします。

http://123direct.info/tracking/cr/8vaIuitK/153684/11337235

こちら、次の開催は予定していませんので、
ぜひ、この機会をお見逃しなく!

それでは、よき週末をお過ごしください♪

―安永周平

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