【パーソナル健康学】No.291 (2015.4.16)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FROM 川嶋朗
熱がある、頭が痛いというときに、
つい手が伸びるのが常備薬。
つらさを緩和してくれる
ありがたい存在ですが、
常用や長期にわたって使うことは
避けるべきです。
というのも、
西洋医学で処方される
ほとんどの鎮痛剤は、
交感神経を刺激して
体を冷やしてしまうからです。
体を冷やして血流を悪くし、
血管を収縮させることで、
熱や痛みを麻痺させて
一時的に楽にしているだけで、
体の不調を根本的に
治すわけではありません。
そもそも、発熱や痛みは
トラブルに対する体の正常な反応です。
風邪をひいて熱が出るのは、
侵入してきたウィルスを
やっつけるために体温を上げて、
白血球を増やしているためです。
その熱を
解熱剤によって下げてしまうのは、
せっかく治そうとしている体の反応を
抑え込むことになってしまいます。
痛みや腫れは治癒反応で、
体が病気と闘っているプロセスです。
疲労した筋肉を回復させるために
血流障害を改善しようと、
血管を拡張させて血流を増やします。
同時に、知覚神経に敏感に反応する
働きをもつアセチルコリン、
プロスタグランジン、ヒスタミンなどを
増やして、痛みや腫れが起きるのです。
これが肩こりや腰痛の原因です。
温めて血流をよくしておけば、
痛みは次第に消えるケースが
多いのですが、
消炎鎮痛剤を貼ったり、
塗ったりすると、
せっかくよくした血流を再び
悪くすることになります。
消炎鎮痛剤には、血管を閉じて
血流も痛みも止める働きがあり、
プロスタグランジンを阻害します。
つまり、治癒への段階を
ストップさせてしまう薬なのです。
このように、薬を使うと、
一時的に痛みや腫れが治まりますが、
薬の効果が切れると、いままで以上の
ひどい揺り返しがきて、
治癒とは正反対に向かいます。
何度もこれを繰り返していると、
悪循環に陥って病気が治らなく
なってしまいます。
ステロイド剤や抗生剤、
制酸剤など他の薬についても同じこと。
苦痛を鎮めるために使った薬が、
体の自己防御機能までも
鎮めてしまうことになるのです。
もちろん、西洋医学の薬は
病気を治すうえで有効であり、
なくてはならないものですが、
特別な場合を除き、
慢性的に使うのは避けるべきです。
どうしてもがまんできないときにだけ、
使うようにしましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
肩こりがひどいときなどに、
ぬるめのお湯にゆっくりつかって
ぼーーーっとしていると
楽になっていたのですが、
それは血流をよくしようとしている
カラダのお手伝いをしていたんだ!
と分かりました♪
自分のカラダの防御機能、
もっと信じてあげようと思います!
ー 剱悠子
PS
自信というのは
「自分を信じる」ことだと
常々思っているのですが、
もし今の自分のお仕事に
自信が持てない、
このままでいいのかと思っている
セラピストの方がいらっしゃったら
コチラのDVDをオススメします