kawashima

【パーソナル健康学】No.295 (2015.4.23)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FROM 川嶋朗

ある医者が、テレビ番組で
こんなふうに言っていました。

「冷え症を治したいなら
 水風呂に入りなさい。
 冷たい刺激によって、
 自分で熱をつくる力を
 鍛えることで冷え症は治ります。

 反対に、温かいお風呂で体を温めると
 自分で熱をつくる力が奪われて、
 冷え性は悪化します。」

この健康法を実践して、
健康のために水風呂に入っている
という人もいることでしょう。

冷水で血管が締まることで
血管が強くなる人も
いるかもしれませんが、

それは、
体に負荷をかけても平気な強い人、
また、自分で熱をつくれる人の場合に
かぎられます。

自律神経のバランスが乱れている人は、
自分で熱をつくりにくいために
冷え症になりがちです。

水風呂は、自分で熱をつくりにくい
冷え性の人には逆効果ですし、
ひとつ間違えれば心臓麻痺を
起こしてしまうリスクもあります。

なかには、お風呂からあがったら
水を手足にかけて寝ると、体が温まる
と言う冷え専門と称する治療家もいますが、

熱を作れない人がそんなことをやったら、
手足が冷えて体温の逃げ場がなくなり、
眠れなくなってしまいます。

けっしておすすめできません。

私たちの体は約60兆個という
膨大な数の細胞でつくられていますが、

細胞に高熱を加えると、
細胞は損傷を受けます。

と同時に、細胞内に
HSP(ヒート・ショック・プロテイン)
というある種のタンパク質が生まれます。

ヒート・ショック・プロテインは、
1962年に発見された
抗ストレスタンパク質です。

HSPは場所や原因を選ばずに、
壊れた細胞を修復してくれます。

ぬるめのお風呂に入って2日目に、
HSPがピークになることが
わかっています。

さらに綿密に調べた結果、
体温よりちょうど2度くらい
高いところで活発に合成される
タンパク質に最も顕著な
抗ストレス作用があり、

細胞を修復する能力も
かなり高いことがはっきりしたのです。

また、HSPはどんな種類の細胞異常にも
対応することができる、
きわめて順応性の高いタンパク質です。

発生時の刺激から生まれたダメージに
対応するだけではなく、

それ以前に存在していた細胞内の
不良タンパク質も見つけ出して
修復してくれます。

さらに、あまりに細胞の損傷がひどくて
修復できないと判断すると、

その細胞をアポトーシス
(プログラムされた細胞死)によって
死に導いてくれます。

変形してしまった細胞を残しておくと、
がんなど病気のもとになるからです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

いくら健康のためにと言われても、
冷たくて水風呂に入れません。
30秒が限界です!

にしても、最近、
最低でも週に1回は
「カラダってすごいなーーー!!!」
って感じている気がします笑

ー剱悠子

PS
甥っ子の成長を見ていても
人間てすごいなーーー!
と思うのですが

もし子育てするときに、
こんなスキルがあれば、
より良い親子関係が築けそうです

ブログにコメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。