yasunaga

【パーソナル健康学】No.297(2015.4.26)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FROM 安永周平

あなたがお子さんをお持ちなら、
学校のテストの結果を見た時に、
褒める事があると思うのですが…

あなたの褒め方は、次のうち、
どちらに近いでしょうか?

「わぁ、85点も取ったの!
 あなたは頭がいいわね。」

「わぁ、85点も取ったの!
 よく頑張ったわね。」

つまり、前者は「能力」を褒めて、
後者は「努力」を褒めているのです。

実は、この2つの褒め方では、
後の子供の成長に与える影響が
まるで違うものになります。

スタンフォード大学の教授で
心理学者の Carol Dweck博士
の20年に及ぶ研究結果の中で、
こんな報告がなされています。

ある実験で、10代の少年少女を対象に
2つのグループに分かれてもらいました。
そして、それぞれのグループに
同じ学力テストを受けてもらいました。

そして、テストの結果に対して…

1つのグループは「能力」を褒めて、
別のグループは「努力」を褒めました。

その次に、簡単な問題と難しい問題の
2つの問題を提示し、いずれかを選んで
取り組んでもらう事にしたのです。

すると、能力を褒められたグループは、
多くが難しい方の問題を避けたのです。

これは、能力を褒められた子供が
次も自分の能力を研究者に「示せる」
ように簡単な問題を選んだということ。

最初の問題は簡単に正解できるので
楽しむことができるのですが…

問題が難しくなっていくと、
自分の能力が示せなくなり、
楽しむことができなくなります。

それにより、自己肯定感が下がり、
自分はダメな人間だ…と考えるように。

一方で、努力を褒められたグループは
約90%が難しい方の問題を選びました。

つまり、努力することに喜びを感じ、
学びが得られて、自分の能力を伸ばせる
難しい問題にチャレンジしていくのです。

努力を褒められた子供たちは
自分の能力を伸ばすことに
楽しみを覚えるようになるため、
難しい問題でも挑戦するようになる。

これは、彼らの「成功」の定義が

前者:賢く見せること
後者:賢くなること

を意味するためだと考えられます。

これ、今後の人生において、
どちらが人として成長するか
改めて言うまでもありませんよね?

もし、あなたがお子さんをお持ちで、
学校のテスト結果を見せられたなら…

ぜひ、能力ではなく「努力」に
焦点を当ててみてはどうでしょう?

褒める対象が、能力か努力か…
たったこれだけの違いで、子供の
人生は大きく変わるかもしれません。

 * * *

母親というのは、子供の成長に
責任を持つ、とても大切な存在。

だからこそ、子育てというのは
本当に難しく、尊い仕事です。

失敗から学ぶこともありますが、
取り返しのつかない失敗は、
できるだけ避けたいものです。

そんな時、子供も大人も変わらない
人間の「心理」について知っていると
子育てにも自信が持てるでしょう。

人を育てる…それも、常識もまだない
子供を育てるのは難しく、大変であり
未来を描く本当に価値ある仕事です。

だからこそ、人間の「心理」
について学ぶのは、とても
大切なことかもしれませんね。

PS
子育てをはじめとした人との接し方、
学ぶなら心理のプロフェッショナルに
学んでみてはいかがでしょうか?

http://123direct.jp/tracking/cr/71NpGceG/194542/11660176

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

もうすぐ5歳になる甥っ子は
3歳頃までは
「ねぇね、消防車書いてー」
と言うだけでした。

それが4歳をすぎると、
消防車を描いてあげたら

「ねぇね、練習したん?
 けっこう上手いな」

と褒めてくれるようになりました。

私は、
もっと上手に描けるよう
練習するようになりました♪

ー剱悠子

ブログにコメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。