【パーソナル健康学】No.303 (2015.5.7)
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FROM 川嶋朗
血中コレステロールが
目のかたきにされるのは、
一般に、動脈硬化や心筋梗塞などを
引き起こす原因になると考えられて
いるからです。
そして、
どのくらいのコレステロール値なら
心筋梗塞にならないかということが
世界的に研究され、
240mg/dl以下なら大丈夫
ということになっています。
日本動脈硬化学会の基準では、
安全を見越して、コレステロール値が
220mg/dl以上あると、
「脂質異常症(高脂血症)」または
「高コレステロール血症」と
診断されます。
脂質異常症には、
高コレステロール血症、
高LDLコレステロール血症、
低HDLコレステロール血症、
高トリグリセリド血症といった
種類があり、
この状態が続くと動脈硬化が進み、
脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの
危険性が高くなるとされています。
そこで、コレステロール値が
220mg/dl以上の人は、
心筋梗塞にならないように、
コレステロールをとらないようにする、
つまり脂肪を減らせと言われます。
そして、コレステロールを
溜めないために、肉類や卵をはじめ、
コレステロールを多く含んでいる
食べ物をとらないように
食事制限されるというわけです。
コレステロールに関する
医学論文の9割方は、
コレステロール値が高いと
動脈硬化などを呼び込む
という内容ですが、
残りの1割の論文は、
コレステロール値が高くてもかまわない
という内容です。
とくに、脂質異常症の治療は
遺伝的な家族性脂質異常症の
男性のみでよく、
女性はコレステロールを
気にしなくても大丈夫
という論文もあります。
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◎編集後記
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ついこの間、厚労省が改訂した
「食事摂取基準」でも
卵の摂取量と心筋梗塞の発症リスクに
関連性はないとなっていて、
卵が大好きで、ヘタしたら
1日6個食べちゃう私にとっては
吉報だったのですが
なぜそれがダメなのか
ということを、きちんと知ることが
大切ですよね。
(とは言っても、
なんでも限度というものがあり
バランスの良い卵の量が大切、、、)
ー剱悠子
PS
コレステロールを
目のかたきにする人よりも
背中のお肉を目のかたきにする
人のほうが多そうです