yasunaga

【パーソナル健康学】No.329 (2015.6.21)
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FROM 安永周平

結婚して医学部を中退したその女性は、
慢性的な抑うつ神経症(軽度うつ病)に
に悩まされていた時期がありました。

その頃、フロイトの側近だった
フィレンツィから精神分析療法を
受けていましたが、慢性的な抑うつ感、
気分の停滞など…率直な感情を表現し難い
日常生活、修復困難な多くの喪失体験
などにもその原因があったようです。

そんな折、彼女もハンガリーの
首都ブダペストで精神分析協会の
会員資格の学位を取得しました。

その後、離婚を経験してドイツの
ベルリンへと拠点を移してから、
フロイトの側近だったアブラハム
から教育指導を受けていました。

アブラハムが48歳で亡くなった後、
イギリスのロンドンに渡って、
そこを永住の地に定めました。

彼女の精力的な理論研究と臨床活動
に共鳴して多くの若手研究者が、
その理論を学び発展させ始めます。

アンナ・フロイトらとともに
遊戯療法(プレイセラピー)を
利用した自動分析と発達早期の
対象関係や防衛機能についての
重要理論を構築していきました。

彼女の名前は「メラニー・クライン」

非医師の分析家でありながら、
女性の精神分析家として革新的な
研究功績を残した偉大な女性です。

* * *

おのころ心平が「セラピスト」と聞いて
真っ先に思い浮かべるのは彼女だそう。

彼女が生涯で取得した資格は、
精神分析協会の会員資格のみ。

資格があったからセラピスト…
なのではなく、生き方そのものが
「セラピスト」である女性です。

人を癒す、元気にする…といった
生き方としての「セラピスト」が
先にあって、それに必要だったから
資格を取る…という順番なのです。

資格に乗っかってセラピスト…
ではなく、生き方が先にあって
必要に応じて資格を習得する。

これが出来ているセラピストって、
強いですよね。自分の中に芯があり、
ちょっとやそっとのことでブレない。

また、ブレたとしても、必ず自分の
原点に立ち返ってくることができる。

逆に、たくさん資格に乗っかって
自信を得よう、信頼を得よう…と
資格ありきで仕事をしようとすると

「こんなはずじゃなかった…」

ということが、セラピーの世界
ではたくさん起こっています。

◯◯セラピスト、■■診断士
××カウンセラー、△△コーチ…

色んな肩書が書いてある名刺を見ると
「この人、何やってんだろ…?」と
逆にうさん臭く思うのは当然のこと。

あなたが「ラーメン」を食べたい時、
中華料理屋に行こうと思いますか?
ラーメン屋に行こうと思いませんか?

中華料理屋にラーメンはありますけど、
「ラーメンが食べたい人」が相手なら、
ラーメン屋に勝てるわけはありません。

「何でもできます」という人は、
1つに絞って提供する人に勝てません。

1つに絞れないのは…それはきっと
「生き方」を最初に考えていないから。

資格を取るための勉強やスクールは、
それを決めてからでも遅くないはず。

そんな事を思うこの頃ですが、
あなたはどう思いますか???

PS
「生き方」を決めるのって、
とても大きなテーマですし、
今後の人生で大切なことです。

自分の意志はもちろん大事ですが、
その道のプロから知恵を借りるのも
とても賢明な選択だと思います。

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◎編集後記
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「1つに絞る」「1個に注力する」
というのは、簡単そうで難しい。

特に女性だと、日頃から
使い分ける顔や役割が多すぎて
いくつものことを並行してこなすのに
慣れているかもしれません。

それでも
人生を前に進めたいと思った時、
1度じっくりと「どうなりたいのか」
を考える時間を持つことが
何かに絞る結果となるかもしれませんね。

ー剱悠子

PS
メラニー・クラインは
好きな女性の1人ですが、
好きになったきっかけは
おのころ先生のお話を聞いたから。

こちらのDVD
彼女の生き方を話してくれています。

※キャンペーンは明日まで。

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