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【パーソナル健康学】No.330 (2015.6.23)
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FROM おのころ心平

おはようございます。
おのころ心平です。

みなさんは、ワトソンと聞いて
誰を思い浮かべますか?

かのシャーロック・ホームズの助手?

DNAの二重らせん構造発見者のひとり
ジェームズ・ワトソン?

はたまた自然科学者で
数々のニューサイエンスの
ベストセラーを書いた
ライアル・ワトソン?

いずれも有名な方々ですが、
いま世界中から注目を集めている
ワトソンと言えば・・・。

※ ※ ※

アメリカIBMが開発した
人の言葉を理解する
認知型コンピューターWatsonくん。

IBMは、ワトソンくんを、
自然言語を理解・学習し
人間の意思決定を支援する
コグニティブ・コンピューティング・システム
Cognitive Computing System
と解説しています。

これは、
人間が自然言語で投げかける
複雑な質問を解釈し、
膨大なデータの中から根拠に基づいた
回答を提案するというシステム。

ワトソン君を有名にしたのは、
アメリカで高視聴率のクイズ番組で
人間のクイズ王をおさえて優勝したこと。

質問への回答で、
人間に勝ってしまったのです。

その後も、
ワトソンくんは料理に挑戦し、
207万品の料理レシピを覚え、
料理支援システムとして、
レシピ本まで出版しています。

※ ※ ※

そのワトソンくんが、
いよいよ日本上陸。

まずは、三井住友銀行さんで、
オペレーターの応対業務に
ワトソンくんを導入するというのです。

コールセンターに寄せられる
「ATMの手数料は?」という質問が

引き出しの手数料か振り込みかとか
キャッシュカードは
自行と他行どちらのものかとか
あるいは他行のATMを使う場合かとか

こうしたあいまいな質問にも
ワトソンくんは
対応できるといいます。

「米国生まれで母国語は英語だが
猛勉強によって日本語を習得し、
三井住友銀行から「内定」を得た!」

というのが新聞の見出しになりました。

※ ※ ※

日本市場への導入においては
ソフトバンクさんが協業を発表し、
ワトソンくんは日本語習得を
今年の後半には終了。

さまざまな分野で
実用が始まるといいます。

中でも、僕が注目するのが
アメリカで進んでいる医療分野での応用。

保険の自動査定や医療の診断支援などに
使われるようになり、2013年くらいから
成果が出始めたといいます。

ベイラー医科大学では、
がんの新薬の研究開発に貢献し、

医療文献研究報告を分析して
新しい知見を得る、

実施中の治験と
その条件に合致する患者を見付ける、

といった用途に活用が始まっているのです。

※ ※ ※

むむー。恐るべし、
コグニティブ・コンピューティング・システム。

これから10年20年で、飛躍的に世界を
席巻するに違いない・・・。

いまハリウッドに
AI系、ロボット系の映画が多いのも、
そういった世界の布石と
言えるかもしれませんね。

想像を絶する世界に直面した時、

僕ら人間は、
その想像をさらに超えてゆける
想像力を持てるのだろうか?

さまざまな制限を外し、
常識をいつでも捨てられる
いわば「アホになれる想像力」が
これからどんどん求められるかもしれません。

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◎編集後記
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曖昧な質問に
答えられない人もいるのに
ワトソンくんの能力すごいですね!

しまいに、
マッサージするワトソンくん
とかも出てくるんでしょうか?

それでもきっと、
患者さんのココロにまで届く
治療までは難しいとは
思いますが、、、

そんな日も来るんですかね?!

ー 剱悠子

PS
患者さんの曖昧な質問や
本当の問題をもっと解決したいと
思われる治療家さんへ

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