yasunaga

【パーソナル健康学】No.357 (2015.8.9)
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FROM 安永周平

毎日、暑い日が続いております。
「アセモ」ができやすい季節ですが、
いかがお過ごしでしょうか???

この季節、アトピー性皮膚炎を
患っている方には、特に辛い時期
かと思いますので…今日はひとつ、
ちょっと長いのですが、
おのころ心平の過去の事例から、
心温まる話をお届けいたします。

以下、おのころ心平の
カウンセリング事例より引用…

――――――――――――――――――――

「わたし、ほんとは美人なんだよ」

そう明るく言う彼女の顔は、
痛々しいほど腫れ上がっていました。

20歳の女性。短大を卒業し、夢だった
パタンナーの仕事への就職が決まり、
さぁこれから社会人…という時期でした。

「社会人だし、、、
  カラダのこと何とかしたいんだ」

子どもの頃から診断を受けていた
彼女の病名は『アトピー性皮膚炎』。
この疾患ほど、皮膚と内臓の関係を
物語ってくれるものはありません。

病院では、他の人と同じように
診断されていても、生い立ちは
人それそれで全く違います。

原因も複合的なケースが多いので、
僕は、クライアントさんには体質改善
だと思って、1年くらいはお付き合い
いただくようにお勧めしています。

「えーコホン、
  はじに申し上げておきますが、
  私には、あなたの皮膚炎を治して
  差し上げることはできません。
  あなたの皮膚が訴えていることを
  いっしょに考え…云々かんぬん」

おなじみの台詞を私が唱えていると、
彼女は顔を俯けて泣き始めていました。
(あらら…)さすがに私も念仏を止めて、
真正面に向き直すと、彼女の口から…

「わたし、一生このカラダなのかな?
  ずっーとこの皮膚とつきあっていく?
  仕事、ちゃんとやってけるのかな?
  結婚してくれる人、いるのかな?
  子ども…産めるのかな?」

堰(せき)をきったように訴え始めます。
そして、今度は私に気を遣うように、
落ち着いた口調で話を始めてくれました。

見た目はかなり気丈そうな彼女は、
子供の頃から人前では、努めて
明るく振る舞ってきたと言います。
人に自分の肌のことを心配される
のを避けて生きてきたのです。

「大丈夫、大丈夫…」と自分を
励ますつもりで周りを盛り上げ、
いつしかムードメーカーとなって、
みんなの中心になっていました。
おかげで友人もたくさんいます。

「でも、ときどき不安になるの。
  私って、ほんとに大丈夫なの?って。」

彼女には、キャラクターを崩すまいと
過剰に元気にふるまう習慣が身について
しまっていました。その分、ひとりに
なった時に強烈な不安感が襲います。

それは「みんなに取り残されてしまう」
ような不安感なのだそうです。そして、
これが何日か続くと、決まって皮膚に
かゆみが出始めると言うのです。

薬を飲み、塗り薬を一生懸命擦り込み、
そして、自己嫌悪に陥る・・・

「この気持ちのアップダウンが限界に
  来るのがだいたい季節の変わり目なの」

季節の変わり目、人生の節目などで
環境が変わるたびに皮膚の状態が
悪化するというのですが、、、

ボディサイコロジーでこうした
パターンの皮膚炎を読み解く時、この

『アップダウン』

というのが大きなキーワードになります。

カラダの方のリーディングによると、
彼女のカラダで一番ブロックを
感じたのは「大腸」でした。

特に、大腸内の酸性・アルカリ性
のバランス(pH)機能に不安定な
反応があります。

アトピー性皮膚炎では、このケースは
結構多いのですが、腸のpHがうまく
働かない場合、腸内に100兆住む
といわれる腸内細菌が打撃を受け、
大腸内に様々な毒素を発生させます。

そして、その毒素はどこへ行くのか…
と言うと、腸管のリンパ管が回収し、
末端のリンパ、つまり「皮膚」へと
運ばれてしまうのです。

汗で出て行く以上に、こうした
毒素が皮膚の内側に溜まってくると
これが皮膚炎のもとになるのです。

「あの…あなたは、よく食べる方?」

女性には失礼なモノ言いだと
承知しつつ、そう聞くと、、、

「うん、食べる時はかなり。でも、
食べないとき時は1日1食くらいかな」

“大腸環境に起因するアトピー”
の方に、よく見られるのが、
こういった食事のパターンです。

気持ちのアップダウンが激しくなると、
それが「胃液」の出方に影響します。

この女性も、胃液の分泌が
極端になっていたのでした。

「胃酸」と言うくらいですから、
胃液はpHで言うと1-2の強酸です。
他の消化液は胃液より少しアルカリ性に
傾いていますから、消化された食べ物が
胃→十二指腸と来て、小腸を通る頃には
上手に中和されてpHは5-6になり、
大腸まで行くと7(中性)くらいに
なるのがちょうどよいわけです。

ところが、アトピー性皮膚炎の方は、
このバランスが悪く、食事をしなくても
胃酸が出たり、 逆に食事しているのに
胃酸分泌が悪かったりすることがあります。

こうなると大腸内では酸が強くなったり、
アルカリ性に傾いたり…カラダの中はもう
慌ただしくて仕方ありません。その都度、
腸内には毒素が発生してしまうので…

腸→リンパ→皮膚排泄→毒素の沈着→炎症

のサイクルがひっきりなしに起こります。

胃は感情面の影響を最も受ける器官です。
一夜で胃潰瘍になる事もあるほどですから、
胃酸の出方は「感情の動きそのもの」
であると言っても過言ではありません。

例えば、怒ったり、イライラしたり
すると、血液中の血糖が増加し、
胃は胃酸をどんどん放出します。

胃の内容物の移り方が速く、十分な
胃液作用を受けないまま食べ物が移動して
しまうので、消化不良になりやすいです。

逆に心配事や恐ろしい事があると、胃は
貧血してその働きをやめようとします。
ですから、不安な時は胃の内容物は
なかなか腸に移動しなくなってしまう。

リーディングによると、
彼女の場合「恐怖」という心理面の
ストレスが胃に影響していました。

胃がきゅーっと働きを止めてしまう
ほどの体験が何かあったはずです。

この後、カウンセリングの中で、
色々と質問をしていったところ…

キーワードは「父親」と「恋人」でした。

それを告げた時「はあ?」という顔をする
彼女を横目に、私はいくつかの心理的な
エクササイズの処方をまとめました。

※この話の全貌は、こちらの参加特典
としてもらえる、おのころ心平の
「カウンセリング事例集」に掲載しています

* * *

それから定期的に通ってもらって、
半年経ったある日…

「いやー、本当に美人だったんだね!」

「なにそれ。私ね、彼氏できましたよ。
おかげさまでね。」

「えー、そりゃよかったね。
美人だもんなー、当然だよ。」

「あのねー、あんまりプレッシャー
与えないでくれる?またいつ、
かゆみがでるか不安なんだから」

「それで皮膚炎がひどくなったら、
彼氏が逃げないか…とか?」

「・・・。」

「取り残されるんじゃないか、要らない
って言われるんじゃないか、ってね。
その気持ちをクリアにしていくのは
時間がかかると思うけど、そんなの
ひっくるめて、彼氏に打ち明けてさ、
パートナーシップと自分への自信を
新しくつくっていくこと!そこに
集中していれば、皮膚のことは
意識しなくていいと思うよ。」

「ふーん…」

* * *

その日以来、カウンセリングを
卒業してもらって随分月日の経った
3年後のお正月のことでした。

彼女からスナップ写真入りの
年賀状が届いたのです。

そして、そこにはなんとご主人と
(もちろんあのときの彼)とお子さんと
の3人の笑顔が写っていたのでした。

「子ども、産めたよ!自信、ついたよ!」

ああ、ちゃんと覚えてたのか…。

この短いメッセージの中に、
彼女が彼女なりに、彼からも、
お父さんの記憶からも、そして、
自分自身からも逃げずに向き合った
ことが、ひしひしと伝わってきました。

母子ともに元気そうな「顔」を
しているのを見て、ひと安心。
写真を見ながら、、、

「ほんとうに、美人になったね」

…私はふと、そう呟いていました。

(引用、ここまで)
――――――――――――――――――――

さて、いかがでしょうか?
ひと口に「アトピー」と言っても、
その原因は個人によって違います。

彼女の場合は、恐怖から来る
心理的ストレスが原因でした。
それが「食べ方」に現れていた…

おのころ心平のクライアントには
アトピーの方は多く、彼女以外にも
自分で克服していったケースが、
たくさんあります。

こちらで紹介している女性もそのひとり…

お肌というのは、ココロの状態が
最も現れやすいですが…その症状の
原因を自分で見つけ、克服するには…

・「食べ方」の意味
・臓器とココロの関係

を元に、自分のための処方箋を、
自分で見つけることが大切なのです。

そしてこれは、アトピー性皮膚炎に
限ったことではありません。
私たちのココロとカラダの健康で、
最も大切なことだと思います。

これから先もずっと、
自分らしく、美しく健康的に
生きていくための大切な知識を…

9/20(日)に東京で一緒に
身につけてみませんか?
※明日まで早割受付中です

PS
当日はQ&Aも受け付けていますので、
ぜひ、疑問をぶつけてみてください。

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◎編集後記
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昔、小児アトピーだったこともあり、
私のお肌はデリケートなんですが、
おのころ先生のお話を聞いてから
食べ方を意識するようになりました。

すると、今まで以上に
食事の時間が大切になり、
お肌のトラブルも以前より減りました。

ー剱悠子

PS
このセミナーで聞いたお話です
※早割は明日まで。

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