【パーソナル健康学】No.359 (2015.8.13)
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FROM 川嶋朗
近年、先進諸国では
相補(補完)・代替医療の
見直しが進み、
人々の統合医療への関心も
高まってきています。
アメリカでは1992年、
アメリカ国立衛生研究所に
代替医療局(OAM)が設置され、
さらに1998年にOAMは
アメリカ国立補完代替医療センター
(NCCAM)に昇格、
(2014年12月17日
国立補完・統合健康センターに改称)
ここでさまざまな補完・代替医療に
関する調査・研究が行われています。
また、ほとんどの大学の医学部でも
相補(補完)・代替医療に関する
講義が行われています。
例えば、アリゾナ大学では
大学病院に統合医療を実践する
臨床部門をもち、
カイロプラクティック、
アロマテラピー、鍼、
ヨーガなどの治療者たちと
コラボレーションしながら、
診療を行なっています。
医学部の学生は
相補(補完)・代替医療の歴史、
統合医療の概要とその哲学などの
理論を必修として習得しながら、
ここで実習を行い、
症例検討会などに参加して
相補(補完)・代替医療の
臨床例も学んでいます。
イギリスでは、国をあげて
相補(補完)・代替医療に
取り組んでいます。
例えばホメオパシーについては
王立の専門病院や研究機関が
複数あり、理論と実践の両面から
世界をリードする存在となっています。
また、鍼もさかんに行われています。
ドイツでは、
水、光、植物などの天然の材料を
応用した自然療法が、
相補(補完)・代替医療の
中心となっています。
国民は、西洋医学より
自然療法のほうを選ぶことも多く、
大学の医学部でも自然療法が
必須科目となっています。
フランスはアロマテラピーの
発祥の国で、相補(補完)・代替医療の
利用率は人口の半数を超えています。
また、1998年には
ホメオパシーはフランス医師会より
公式に認定され、
大学の医学部のカリキュラムにも
とり入れられています。
オーストラリアでは、
全人口の3分の1が自然療法家のもとに
定期的に通っているともいわれ、
自然療法が学位の対象とされているほどです。
これらの国々と比較して日本は、
相補(補完)・代替医療に関する
国の政策が立ち遅れているのが現状です。
しかしながら、
日本の人口の半数以上は
何らかの形で、広い意味での
相補(補完)・代替医療を利用している
という調査もあります。
その中身は、マッサージ、
漢方、健康食品などですが、
栄養ドリンクの摂取なども含めれば
利用率はさらに上昇するはずです。
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◎編集後記
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今やコンビニよりも多い
と言われているマッサージや
リラクゼーションサロンの
店舗数を見るだけでも、
相補(補完)・代替医療を
利用している人が
増えていっているんだろうなぁ
と感じることができます。
皆さんがよく利用していたり、
好きなセルフケアや自然療法は
どんなものがありますか?
ー剱悠子
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