【パーソナル健康学】No.360 (2015.8.14)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FROM おのころ心平
おはようございます。
おのころ心平です。
今日は、お盆前日。
終戦記念日70周年前日。
そして今日、
戦後70年を境に、
新生日本の新しいスタートを
占うかのように、
月は新月を迎え、
月の新しいサイクルが始まります。
※ ※ ※
さてさて、今日は、
「痛みの心理学」について。
目下、痛みの本を執筆中でして、
さまざまな痛みに関する資料に
目を通しているのですが、
最近購入したばかりの本が
大変面白いので、いくつか、
そこで紹介されている事例を
ご紹介します。
タイトルは、
『「首から下」で考えなさい』
HOW THE BODY KNOWS ITS MIND
シアン・バイロック著
(サンマーク出版)
著者は、アメリカ、
シカゴ大学心理学部教授。
身体と脳と心の関係を、
認知科学で解き明かし、
2011年には科学的心理学会より、
ジャネット・テイラー・スペンス賞を
授与された女性科学者です。
よき母親でもあり、
文章の筆致がとてもフレンドリーで
読みやすいです。
※ ※ ※
『「首から下」で考えなさい』の中で、
面白い記述に出逢ったのはここです。
「私たちの研究グループが
調査を続けているシカゴ大学の
人間行動学ラボでは、
人間の脳が体に関係している
という事実が次々と発見されている。
たとえば、数学嫌い。
数学のテストを不安に感じるのは
脳のひだになったある部分で、
これは体の痛みがインプットされる
のと同じエリアであることが
発見された。」
また、
「熱いストーブでやけどした時や、
切り株につま先をぶつけた時などの
肉体的な痛みがインプットされる
脳のエリアは、恋人にふられた時の
胸の痛みがインプットされる
エリアと同じである。」
「脳の中で、
精神的な痛みと肉体的な痛みを
つかさどる場所が同じなので、
精神的な痛みに敏感な人は
体の痛みにも敏感になる。」
などなど。
※ ※ ※
なるほどー。
痛みは、精神的不安や苦痛が
キャリブレーションとなり、
脳の同じエリアで
身体的痛みの強弱に
作用してる、ということです。
おなかが痛いとか、
頭が痛いとか、
のどが痛いとか、
その背景には、
それを増幅するココロの
痛みや不安が隠れている、
ということを物語っています。
痛みのココロとカラダの研究・・・
日本には「整体」という伝統の技があった!
ぜひ、8月26日、大阪で、
その技を体感してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━
あの足の親指をぶつけた時の
息を止めてしまうような痛みが
フラれた時の切ない胸の痛みと
同じだなんて!
と、
すぐにAmazonで調べてしまうぐらい
面白そうな本ですが、
おのころ先生がご執筆中の
痛みについての本も気になりますね…
ー 剱悠子
PS
こちらのDVDは
ここでしか買えません。
もちろんAmazonさんでも
売ってません