yasunaga

FROM 安永周平

もし…もしも、ですよ?

あなたが朝起きた時、
「アメーバ」になってたら…

あなた、どうします???

アメーバ…イメージとしては
私たちが持っている五感のうち
目も、耳も、鼻も、舌もない。
言ってみれば「触覚人間」です。

今日は日曜日…

そんな変態的な妄想に
5分ほど付き合ってください♪

 * * *

さて…ここは「触覚」のみの世界。
他の感覚はまったくありません。

自分の部屋にいるはずですが、
目も見えないし、耳も聞こえない。
においもしなければ、味覚もない。

ただただ肌が感じる触覚だけ。

あなたはアメーバのような存在。
触れる感覚だけを頼りに
ノソノソとしてみます。

触覚人間になったあなたには、
いったい何が起きるでしょうか?

まず、あなたは、
あちこちぶつかります(笑)。

ぶつかる、という感覚。
これは触覚のなせるわざです。

そして、しばらくすると、
触覚人間になったあなたは、
まわりのものをあれこれと
触ってみたくなるでしょう。

しかし、いったい何が
手に触れるかわからないので、
けっこう緊張してしまいます。

そーっと身の回りを点検しながら、
ゆっくりと辺りに触れていきます。

ここであなたは、しだいに外界と
自分との距離を知っていくでしょう。

きっとあなたも、これまで触覚は、
自分の「外側の世界」をキャッチする
ための感覚だと思っていたはずです。

ところが触覚だけで15分も過ごすと、
実は、それが違うことに気づきます。

あるモノに触れ、
また別のモノに触れ…
それを繰り返していると、
モノ、モノ…それらとの間に、

「自分の存在」

をハッキリと自覚したのです。

なんということでしょう。

これまでは、外側の世界を認識する
ための感覚だと思っていた触覚が、
「自分の存在」を自覚するものだった…

あなたは、この意外な
体験にとても驚いています。

それから、またしばらく触覚人間の
まま過ごしていると…今度は自分の

・指先の形
・カラダのサイズ
・自分のカラダ

が、どのように空間を
埋めているかを、リアルに
感じました(視覚はないのに)。

触覚というのは、外界を
キャッチするというより、

「自分という存在の輪郭」

を教えてくれる感覚なのだ…
繰り返し、あなたは
ありありとそう感じます。

ネコのひげ、昆虫の触角など…
考えてみると動物は、自分の
サイズを常に測っています。

それは「自分がどこにいるか」
を探っている行為なのですね。

私たちには、ネコや昆虫のように
細長いアンテナはないのですが、
代わりに「触れる」という皮膚の
感覚がそれを果たしてくれています。

あなたの触覚というのは、

「私がここに存在する」

と自覚するための、とっても
大切なセンサーだったのです。

 * * *

・・・さて、あなたには、
以前、おのころ心平が創った
世界を体感してもらったのですが。

ここらで現実に戻りましょう(笑)

この体験から、あなたは、
どんなことを考えました?

ちょっと3分ほど考えた後で、
以下、おのころ心平の考察を
参考にしてみてください。

【おのころ心平の考察】

触覚人間の意識状態から、
普通に戻って、ふと考えました。

「自分」という言葉は、
まさしく言いえて妙だな…と。

「自らを分ける」と書いて自分。

自分の領域を教えてくれる触覚は、
まさに自分を発見するための感覚。

触れられて、抱っこされて、
スキンシップ豊富に育った子供は
ココロが安定していると言います。

触覚は、赤ちゃんが
最初に身につける感覚です。

もっと言えば、生物が
アメーバとして誕生した時、
最初に感じたのも触覚だったはず。

皮膚にとって最適な環境は弱酸性。
これは、生命が海の中で誕生
したからだと言われています。

塩分をたくさん含んだ海水と拮抗
するためには皮膚表面(細胞表面)
を酸性にする必要があったのです。

外界が危険なものだと
察知すればするほど、
皮膚表面は酸性に傾きます。

たとえば、硫酸とか硝酸とかを
想像してもらうとわかるように
「酸」とは何者をも溶かす力です。

実は、酸というのは、
「攻撃性」を象徴しています。

お肌が酸性に傾くのは、
触れるものを酸で溶かして
殺菌してしまいたいという
無意識の反応です。

ということは、つまり、
お肌の酸度を決めるのは、
外の世界への「信頼度」が
関わっているはずです。

不信感や拒絶感が強いと
カラダやお肌は酸性傾きます。

逆に、なんでも受け入れ過ぎると
お肌はアルカリ性に傾きます。

つまり、触覚とは…

「自分の存在をハッキリと
 自覚するための感覚」

「周囲への『信頼』を
 もたらしてくれる感覚」

だと言うことができるでしょう。

ちなみに、酸といえば胃酸ですが…
胃は、食べ物を受け入れますよね。

でも、もしも有害なものが入って
くるようなら「胃酸」を使って
できるだけ溶かそうとします。

皮膚と胃は「酸」を使うという点で、
外界のものに対する「不信」と「信頼」
という共通のテーマを持っています。

 * * *

いかがでしょうか?

私たちが生きるうえで大切な
「安心感」や「信頼感」とは
触覚感度を適切に磨くことで
得られるのではないでしょうか。

だからこそ、
肌と肌が触れ合う感覚、
スキンシップが多い人は、
「人間不信」や「自己否定」と
いったことで悩むことが少ない。

おのころ心平は、
こういったことで悩む人に
効果的なエクササイズとして

誰かに、胃のあたりに
手を当ててもらうことを
オススメしています。

信頼でき、安心感を持てる
誰かにおなかを触ってもらう…

犬を見れば分かるように、
動物は安心できる相手にしか
おなかを見せないものです。

ぜひ、試してみてくださいね。

PS
触覚ひとつ取ってみても、
こんなに深い考察ができる…
そんなおのころ心平の生理学、
3/26(土)に東京で学びませんか?

あなたが外の世界を
見る目が変わることで、
日々の生活が変わりますよ。

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◎編集後記
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おのころ先生の
「なりきりシリーズ」、
とっても大好きなのですが(笑)

この触覚のお話を聞いて、
思わず手やうで、足の裏まで
じっくりと眺めてしまいました。

自分自身の存在を自覚するための
感覚がここにはあるんだなと思うと
ヒトってすごい奇跡でできている
と嬉しくなりました。

ー剱悠子

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他にも、嗅覚人間や空気、食べ物に
なりきって見えたカラダの奇跡を、
ライブで聴きに来てください

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