FROM 安永周平
ある時、老人と少年、そして
ロバが街に向かっていました。
少年がロバに乗り、
老人がその横を歩いていると、
通り過ぎる人たちの中に
「年寄りが歩いていて子供が
ロバに乗っているなんて恥ずかしい」
と言う人がいました。
少年と老人は、その批判が
もっともかもしれないと考え、
老人がロバに乗り少年は
歩くことにしました。
しばらくして進むと、
また別の通りすがりの人が
「ひどいじゃないか!
あの男は子供を歩かせているぞ。」
と言うのを聞いたので、今度は
2人とも歩くことに決めました。
するとすぐに、また別の誰かが、
「ちゃんとしたロバに乗れるのに
歩くなんてバカじゃないか?」
と言ったので、今度は2人は
一緒にロバに乗ることにしました。
すると、またすれ違った別の人が
「小さなロバに2人で乗るなんて
ロバがかわいそうじゃないか」
と言いました。
少年と老人はその通りだと思って、
2人でロバを担ぐことにしました。
その後、橋にさしかかった時、
2人はロバから手を離してしまい
ロバは落ちて溺れてしまいました。
* * *
この話は、イソップ寓話の
中に出てくるものですが…
あなたはこの話を聞いて
どのように思うでしょうか?
当事者でもない人々は
みんな勝手なことをいう…
という教訓を得る人もいれば、
他人の言うことに
振り回されてはいけない…
という教訓を得る人もいるでしょう。
いずれにしても、
自分の考えをしっかり持って、
最終的には自分で決めることが
大切なことのように思います。
* * *
たとえば、これから、
生き方を変えるために
転職を考えているとします。
最近、転職情報誌を見れば
いろんな職業が載っていますが、
「セラピスト」の求人も多いです。
セラピストになりたいという人は
ここ数年で増えているようですが、
セラピーにもたくさん種類があるので、
自分にあったものを選ぶ必要があります。
また、セラピストと聞くと「資格」を
思い浮かべる人が少なくありません。
実際、セラピストの資格は
たくさんあります。たとえば、有名な
アロマセラピストの資格だけでも、
IFPA認定アロマセラピスト資格、
AEAJ認定アロマセラピスト資格、
JAA認定アロマコーディネーター…
他にもたくさんあります。
アロマセラピーだけでも多いのに、
カラーセラピー、ヒプノセラピー、
アートセラピー、森林セラピー、
インナーチャイルドセラピー、
プレイセラピー、ストーンセラピー、
…というように、
セラピーの種類を考えると、資格は
本当に数えきれないほどあるのです。
そして、その1つ1つの
セラピーに魅力があるわけですから…
ある人は「アロマセラピーがいい」
と言うでしょうし、また別の人は、
「ヒプノセラピーがいい」と言います。
少年と老人とロバの話も然り、
自分が何をどうしたいのかを
しっかりと見据えていなければ、
決められるものではありません。
それに、スクールへ行って、
資格を取ればセラピスト…
というわけでもありません。
そもそも、セラピストとして、
長く仕事をしている人というのは
何のセラピーをやるのか以前に、
もっと大切なことを知っています。
意外と見落としがちな話ですが、
もし、あなたがセラピストの
仕事に興味があるのなら、
こちらは参考になると思います。
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◎編集後記
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人の意見に耳を貸したり、
アドバイスを求めることは、
自分とは違う視点から考えることが
できるので、大切なことを
得ることもあるでしょう。
けれど、あくまでも
何を選ぶかは自分が決めたこと。
それを忘れなければ、
後悔したり、迷い続けたり
することも減るでしょうね♪
ー剱悠子
PS
周りの人のココロを元気にしたり、
その人が選んだ道を迷わずに
進める勇気を与えられる側に
なりたいと思うならコチラをご覧ください