FROM 川嶋朗
アルツハイマーが中期以降になると、
初期症状で現れていた症状が
だんだん重度になって行きます。
物忘れはさらにひどくなりますが、
自分では忘れたこと自体を忘れているので、
まったく意に介さないようになります。
何度も同じことをいう、
同じことばかり聞く、
同じことをする、
ということが頻繁になり、
人のいうことを理解できないようになってきます。
初期からも見られる症状ですが、
外出して家が分からなくなるのも特徴的です。
認知症の行方不明者は警察庁の調べによれば
2013年の時点で1万人を上回り、
統計をとり始めた2012年よりもふえています。
アルツハイマー病を含めた認知症の増加問題は、
ここでも社会問題になりつつあるのが現状です。
さらに、新しい出来事は、
まったく覚えていられなくなります。
また、新しいことだけではなく、
昔の記憶もあいまいになり、
話ができなくなります。
古い記憶が抜けていくので、
家族の顔を忘れるようにすらなってきます。
家事や仕事の段取りがうまくできなくなり、
1日中ボーッとしていることが
多くなってくると、
末期症状の様相となります。
物忘れは当たり前になり、
身のまわりのことができなくなり、
介助を必要とし、
寝たきりの状態になります。
中期から見られる症状ですが、
人格が崩壊しはじめ、
暴力を振るうようになったり、
周囲に迷惑をかけるようになる
症状を呈す人もいます。
60代でアルツハイマー病を発症すると、
死に至るまで、
10年以上生きることもあります。
80代では3、4年で亡くなることが多く、
発症した年齢や状況によって変わります。
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◎編集後記
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2019年もあっという間。
もう秋ですね。
秋といえば食欲の秋!
栗やさんま…。
美味しい食べ物がいっぱいですが、
気温が下がる秋から冬は
体重が増えやすくなる時期なので(涙)
食欲と体重管理のバランスに気をつけます。
ー三浦とも子