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【パーソナル健康学】No.447(2016.1.14)
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FROM 川嶋朗

ストレスと聞いて、
何を思い浮かべるでしょうか。

多くの人は精神的なストレスを想像し、
悪いイメージをもつかもしれません。

ストレスとは
「物質のゆがんだ状態」を意味します。

医学的には
ある刺激が心身に加えられたとき、
その心身に生じるゆがんだ状態をいいます。

その原因となる刺激を
ストレッサーといいますが、

一般的にはこのストレッサーを
ストレスと表現しています。

つまり、
体が外界から受ける力、刺激は
すべてストレスと呼べるのです。

精神的なダメージはもちろん、
寒さや暑さ、痛み、湿度なども
すべてストレスに含まれます。

そして、ストレスはけっして
悪者ではありません。
常に適度なストレスを受けることは、
自己治癒力にいい影響を与えるのです。

人間の体はストレスを受けると、
副腎皮質からステロイドホルモンを
分泌します。

ステロイドホルモンは
抗ストレスホルモンであり、
血圧や血糖値を上昇させたりして、
ストレスに対抗します。

そして常に適度な
ストレスをかけておけば、
副腎皮質はいつでも
ステロイドホルモンを分泌できる
状態を維持するのです。

ところがストレスをまったく
受けない状態が続くと、
副腎の準備態勢は緩みます。

その状態で急に強いストレスを受けても
十分なステロイドホルモンを
分泌することができないのです。

これは、自己治癒力が低下した
状態にほかなりません。

最近、ぜん息やアレルギー性疾患に
悩む人が増えていますが、これも
副腎皮質がステロイドホルモンを
分泌する態勢が十分に整っていない
ことに起因します。

ぜん息やアレルギー性疾患に
かかりそうになったとき、
副腎皮質からステロイドホルモンが
分泌され、自己治癒力が発揮されれば
病気は未然に防げるでしょう。

ホルモンが不足しているから
自己治癒力が働かず、病気になります。

要するに、適度なストレスは
自己治癒力を維持するために不可欠です。

ところが現代の文明は
快適さと引き換えに、人間から
適度なストレスを奪いました。

空調設備は体温調節の機能を低下させ、
除菌された清潔な環境は
免疫機能を低下させています。

二千年以上前、
ヒポクラテスはこう言いました。

「人は自然から遠ざかるほど
 病気に近づく」

まさにそのとおりでしょう。

高度になりすぎた文明は
人から自己治癒力を奪い、
病気をつくっています。

適度なストレスがかかる環境に
身を置いて、ふだんから自己治癒力を
鍛えるようにしましょう。

いきなり大きな負荷をかけてはいけません。

まずは体を温め、副腎皮質ホルモンを
合成できるような体内環境を整えてから
自分の体の状況に合ったストレスを
かけていくことが大切です。

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◎編集後記
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なんでも行き過ぎはいけませんが、

適度なストレスがあってこそ
自己治癒力のバランスを保てるんですね。

しばらく寒い日が続きそうなので、
体をよく温めて整えながら、
適度なストレスを楽しみます^^

ー 剱 悠子

PS
花粉症もストレスのバランスが崩れた
結果、表れるアレルギー症状。
これからの季節、つらい思いを
したくない人はコチラをお読みください
※このページを読めるのは今夜23:59までです

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