FROM 帯津良一 中国に中西医結合(ちゅうせいいけつごう) という考えがあることは知っていたし、 すでに阿片戦争(1840~1842年)の頃から 取沙汰されていることも 仄聞(そくぶん)していた。 ただそれだけである。 [...]

FROM 帯津良一 こうして意気軒昂(いきけんこう)として 明け暮れ手術に精を出していた私の胸に 翳り(かげり)のようなものが 浮かぶようになったのはいつの頃のことか。 手術をめぐる術前術後のすべてが往時に比べて 見違え [...]

FROM 帯津良一 食道がんの手術は昔のような 大変な手術ではなくなった。 手術時間にして4、5時間。 出血量も少なく輸血を必要としないことも 珍しくはなくなった。 胃がんの手術とあまり変わらない スマートな手術になった [...]

FROM 帯津良一 それまで感染症の病院として 勇名をとどろかせていた都立駒込病院が 東京都のがんセンターとして 再出発をしたのが1975年。 当時、東京大学第三外科から 静岡県の共立蒲原(かんぱら)総合病院に 出向して [...]

FROM 帯津良一 1976年の当時食道がんの手術において、 食道と胃管との吻合部(ふんごうぶ)の 縫合不全(ほうごうふぜん)というリスクを いつも背負っていなければならなかった。 では、縫合不全が生じたらどうなるのか。 [...]

FROM 帯津良一 元号が「平成」から「令和」になりました。 「令和」と聞いて、『荘子(そうじ)』という 中国の古典の中の一節を思い浮かべました。 「導気令和 引体令柔 (どうきれいわ いんたいれいじゅう)」 「気」と呼 [...]