yasunaga

【パーソナル健康学】No.144 (2014.8.17)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

FROM 安永周平

北海道夕張市…と聞くと、
あなたは何を思い浮かべますか?

1つは、メロン。
夕張メロン…有名ですね。

もう1つ有名なのは、財政破綻。
2007年、夕張市は353億円の赤字
を抱え、事実上財政破綻しました。

行政サービスは切り詰められ、
人々の生活は大きく変わり、
若者は街を出て行きました。

その結果、高齢化率…つまりは、
市の人口に占める65歳以上の人の
割合が45%で日本一となりました。
日本全体が25%なので倍近いです。

そんな高齢化率日本一の市は、
財政破綻によって、医療が崩壊。

医療崩壊…って、口で言えばひと言。
ですが具体的には次のような話です。

* * *

市がもう医療にお金を出せない…
ということで市立病院は継続不可。

それまで171床あった病床は、
小さな診療所の19床のみに激減。

そもそも、入院なんてできません。
もちろん、医者も去っていく。

医療機器に関して言えば、
CTもMRIも夕張市内にゼロ台!

しかも、救急病院はなくなり、
救急車が病院まで到着するのに
かかる時間は、それまで30分台
だったのが、2倍の60分台に。

日本で、高齢者の割合が
最も多い街で…です。

* * *

さて、この状況…普通に考えて
夕張市民、生活できるでしょうか?
不安で仕方ない…と思いますよね?

実際、2007年の財政破綻の時には、
多くの人が夕張市に、悲惨な現実が
待ち受けると思っていました。

ところが、あれから7年経った今、
2014年現在…結果は”真逆”なんです。

死亡率、医療費、救急車の搬送回数…

その全てが下がっているのです。

夕張市立診療所で院長を務めた
森田洋之先生が、このマジックの背景を
TEDでプレゼンしている動画があります。

この動画、先日、たまたま
Facebookでみつけたんですが、
いつも【パーソナル健康学】を
読んでくれるあなたのような…

セルフケアの意識の高い方に、
ぜひ観てほしいと思った次第です。

* * *

※動画を観る時間がない方のために
ポイントだけ要約いたしますと…

―――――――――――――――
◆夕張市の現在
―――――――――――――――

現状、夕張市民はすごく元気。

「今日は何万歩も歩いた」
「今日は雪かきを何時間した」
「血圧は今、こんだけ下がってる」
…といった良い話が飛び交っている。

ある60代の女性は、大きな病気や
ケガをした時には病院に行くけれど、
それまでは自分の免疫力を頼る。
だから、免疫力をあげるために、
ストレッチを毎日やっている。

近くに総合病院があることよりも、
市民の意識が変わっている事が、
かえって健康な人を増やしている。

がんで亡くなった90代の女性は、
病院に行ったのは最初の検査の時
1回きりで、2度と行かなかった。
その代わり、なくなる前日まで
まんじゅうを食べ、笑顔で家族と
過ごし、幸せな最後を迎えた。

この10年、全国的に救急車の
出動回数が1.5倍になっているのに
夕張市では、ほぼ半分になった。

その結果、全国的には
高齢者一人あたりの医療費が
増え続けているのに、夕張市は
一時期よりもかなり下がっている。

日本人の死因のTOP3である
がん、心臓病、肺炎の死亡率が、
この10年で全て下がっている。

―――――――――――――――

いかがでしょうか?
これ、凄いことだと思いません?

7年前、多くの人が可哀そうだと
同情していた夕張市…その予想は、
良い意味で見事に裏切られました。

むしろ、可哀そうなのは、
僕ら日本人なのかもしれません。

膨らみ続ける医療費に目を背け、
真剣に向き合おうとしない。

足りない分は、国民からの
借金で補い続けるだけ。

未来の自分の子どもたちに
診療費を肩代わりさせている。

医療崩壊というのは、決して
他人事ではなく、日本という国
全体に起こる可能性があるもの。

医者任せ、病院任せの健康管理…

そんな恥ずかしいことは、
もう、終わりにしませんか?

国の医療が崩壊する前に、
僕ら一人一人ができる事が
もっともっとあるはずです。

今後、セルフケアを実践する事、
セルフケアや、自身の健康づくりを
指導・サポートしていく仕事は、
間違いなく価値が上がるでしょう。

それこそが、私たちの国全体への
大きな社会貢献となるのですから。

PS
そんな価値あることを、
仕事としてやりたい方はぜひ、
こちらの動画を観ておいてください…

ブログにコメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。