yasunaga

【パーソナル健康学】No.170 (2014.10.5)
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FROM 安永周平

地方の名士の家に生まれ、
厳しい束縛の中で育った女性は、
ある時、その束縛から逃れて、
都会の街に出てきました。

そこで出会った事業家のご主人は、
彼女にとっては「自由な世界」を
見せてくれる本当に頼もしい人でした。

ところが、ある日ご主人は、
手がけていたいくつかの事業を
遺したまま、40代半ばという
若さで亡くなってしまったのです。

悲しみに暮れながらも、
彼女はその事業を引き継ぎ、
何とか独力で事業を継続させました。

そんな彼女にとって、
本当に心を許せるのは
ご主人しかいなかったのです。

そのほかの人間関係は、
地元の親類であっても
心を許せない人たち…

「みんな私を私と見ていない…」

「主人が遺し、私が大切に
引き継いできた資産が
みんなの目当てなのだ…」

そう思い込んでいたのでした。

親戚との金銭的トラブル。

血を分けた親族でありながら、
親戚に対する嫌悪感、不信感たるや
相当なもので、それこそ夜も眠れぬ
大きなストレスになっていました。

そこには、つながりを拒否してでも
自分の個を守りたい…という哀しい
潜在欲求が隠されていたのでした。

長年、彼女を苦しめている
『不眠症』の本当の原因が
こんな所にあると気付く事もなく…

* * *

さて、これはおのころ心平の元に
カウンセリングに訪れた女性の話。

『自分の個を守りたい』

つまりは自分以外の誰も、
信用できないという感情が
深い眠りに落ちていくのを
妨げていたという事例です。

この事例から学べるのは、
潜在意識と睡眠の深い関係。

ご存知の方も多いと思いますが、
私たちの「意識」の領域には、
自覚できる顕在意識と、
普段は自覚しないものの、
私たちの行動パターンに大きな
影響を及ぼしている潜在意識、
無意識と呼ばれる領域があります。

無意識の領域には、その
奥の奥の方にユングが発見した
「集合的無意識」というのがあります。

意識が無意識下でどんどん
広がっていくと、最終的に人類が
共有している広大な集合的無意識
に行き着くというのです。

そして、その集合的無意識に
行き着く手前に、意識の階層として
民族意識や、先の女性の話と関係する
「血縁意識、家族意識」があるのです。

つまり…

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個人の顕在意識
(ふだん自覚している意識)

個人の体験の意識

家族、血縁意識

民族意識

人類意識

集合的無意識

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のように意識が折り重なっている
と考えられるのです。そして、
睡眠とは、意識がこの階層順に
下に広がっていく過程だと、
おのころ心平は考えています。

ここに眠りの秘密があります。

意識を、1番下の集合的無意識の側
から見れば、私たちの普段の意識は
実は「個室」にいるようなものです。

一方、すぐ下の家族、血縁意識
の層は大広間に例えられます。

ここでは、自分の意識が両親、兄弟、
そして親戚関係の意識と接触します。

意識が無意識下に広がる
というのは、自分とは別の意識と

『つながっていく』

ということなのです。

眠りの行為の本質とは、
意識のつながりを求める行為。

個室にいる間の意識は、
個人の意識として隔離されます。
だから、プライベートが守られる。

でも、やっぱりそこにずっといるのは
なんだか寂しくなってきますから、
大広間に出てきて、より親しい人との
「つながり」を確認したくなります。

でも、他の意識とのつながりを
強く拒否している心の場合は、
意識が個室を出ようとしません。

先の女性は、意識が
家族、血縁意識の層にさえも
出ていこうとしなかったのです。

だから、眠れない状態が
ずっと続いていた…ということ。

カウンセリングの中で、
おのころ心平が見つけた
不眠症の方の共通点です。

* * *

眠るという行為は、あなたの意識と
他人の意識とがつながることです。

なかなか解決できない問題が
ゆっくり眠ることで解決策を
思いつくことってありますよね?

これは、他者の意識から解決の
ヒントを得ているのかもしれません。

カラダも同じです。

人間はグッスリと熟睡できたなら、
たいていの身体症状は楽になる…
とおのころ心平は言います。

自分と他者とのつながりを

「許す」

ということが、良質な睡眠を
もたらして、あなたのカラダの
症状・不調を和らげてくれます。

不眠症の最高の処方箋とは、
睡眠薬や高級な枕や布団ではなく、
他者を許し、信頼することだと
言えるのかもしれませんね。

ちなみに、おのころ心平は、
人間関係の悩みを解決し、
病気やカラダの不調を和らげ、
更には毎日の生活を充実した
ものに変える睡眠を…

『達睡』

と呼んでいます。

この達睡のために必要なこと、
特別対談で詳細に語っていますので、
ぜひ、こちら聴いてみてください。

※インタビュアーは、
断捨離のやましたひでこさんです。

PS
ちなみに、先の資産家の女性ですが…

不眠症のメッセージがご主人との
絆を守り通したいという気持ちの
現れだったと気づいた後、
おのころ心平のイメージワークで、
不眠症の影に現れたご主人のイメージを
しっかりと抱いて眠ってもらうと…

本当に久しぶりにグッスリと
眠ることができたようですよ♪

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