yasunaga

【パーソナル健康学】No.206 (2014.12.7)
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こないだ、ある本を読んで、
ガツンと頭を殴られた気がした。

仕事の規模が大きくなってくると
ひとりで出来る仕事は少なくなる。

だから、当然スタッフも増える。

僕も仕事上、スタッフに色んな仕事を
依頼しなければいけないのだけれど、
仕事を依頼するときには、

「こうしてほしい」

という期待があるもの。

ところが、そのスタッフが仕事を終え、
実際に上がってきた成果物を見ると、
自分の期待と違う…という事がある。

そんな時、

「あー、もういいや…自分でやろう。」

と思って、その仕事を自分が引取り、
ちょっと残業して、睡眠時間を削って、
自分でやってしまうのは「病気」だ。

『自分でやったほうが早い病』

これは以前、おのころ心平に
教えてもらった書籍のタイトル。

著者は、小倉広さんという方で、
経営コンサルタントであり、
アドラー心理学派のカウンセラー
という一面も持っているようだ。

タイトルを読んで、

「あぁ…あるある(笑)」

というくらいの、軽い気持ちで
読んでいたのだが、超耳が痛い
こんな言葉が書いてあった。

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「いきなり部下に任せる」
というのも有りですが、その前に
変えるべきことがあります。
そもそもの原因となっている
「自分の器の小ささ」を変えて
いかなければいけません。
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問題は、仕事を依頼した
スタッフの能力にある…つまりは、
相手に問題があると思っていたら、

本当の問題は、実は「自分の器」
という自分の問題である…と。

耳が痛すぎるツッコミを受け、
頭をハンマーで殴られたように
悶絶したのが忘れられない。

それ以来、いかに自分の器を
大きくするかに悪戦苦闘中だ。

* * *

このように、問題というのは
自分の予想とは全く別のところに
あることって珍しくないもの。

しかも、残念なことに多くの場合、
その原因って、自分にある(笑)

たとえば、セラピストの中には、
クライアントに対して…

「相手の悩みを解決してあげたい…」
「相手をこんな風にしてあげたい…」

「相手がこんな風になれば成功だ…」
「相手がこんな風になればいいのに…」

…なぜ、こうならないのだ(怒)

なんて思って、不満を露わに
人もいるらしいんだけれど…

これはセラピストとして失格だろう。

これは、クライアントを使って、
自分の欲求を満たそうとすること。

言ってみれば、相手を使って
自己実現をしようとしている。

これでは、話にならない。

やってるのは価値観の押し付け。
セラピストが絶対にやっては
いけないことの1つだと思う。

つまり、問題は自分の、
セラピストとしての「やり方」
であり「在り方」なのだ。

考えるべきは、あくまで
相手の幸せであるはず。

そして、それを考えた時に、
自分とどうしても合わない時は
断ったり、他の誰かを紹介したり
する勇気を持つことだって、
プロには必要ではないだろうか。

事実、おのころ心平自身、
相性が合わない人は断っている。

であるならば…まず、

「相手の幸せは何か?」

を知ることに力を注ぐことは、
セラピストやカウンセラーにとって
とても重要になってくるはずだ。

そうは言っても…難しい?
聞いてもなかなかわからない?
間違っていたらどうしよう?
話すのが下手だから無理?

そう思うんだったら、
「相手の言葉以外」からも、
相手が本当に望んでいることを
読み取る努力をしてはどうだろう?

過去、2万2000件を超える
カウンセリング経験を持つ
おのころ心平によれば…

『人間のカラダ』がそれを
教えてくれるというのだから。

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