【パーソナル健康学】No.226 (2014.12.26)
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FROM おのころ心平
おはようございます。
おのころ心平です。
インフルエンザなどが気にかかる季節。
今日は、ウイルスについて
しっかり考えてみたいと思います。
ウイルスとは、
DNA(あるいはRNA)を核に、
タンパク質の殻(から)だけをまとった
非常にシンプルな構造物です。
生物なのか、
生物でないのか…
「自己増殖」するという点で、
かろうじて「生きている」
と言えるものです。
※ ※ ※
病原体として、
細菌とウイルスを
同じようなものだと
思っている人も多いと思いますが、
細菌とウイルスとでは、存在自体、
かなり異なるものなのです。
まず大きさが全然違います。
人体を地球に例えると、
細菌の大きさは
地球上を歩く「象」くらい。
そして、ウイルスは
「テニスボール」から「米粒」
くらいの大きさなのです。
(ウイルスは、細菌にも
感染できるんですよ!)
※ ※ ※
ウイルスというのは、
自分で細胞分裂ができません。
細胞という形態をとらない核と
タンパク質だけの構造だからです。
だから、自分の仲間を増やすためには、
自分とは別の生物に侵入し、その細胞の
コピー機能を借りて増殖します。
自分の遺伝情報を、宿主の細胞の
DNAに書き込むわけです。
書き込まれた側の細胞の方では、
そうと気づかないまま
DNAをコピーしていきます。
ウイルスは、こうして他力
(感染した宿主の力)で、
自分の仲間を増やしていく
わけなんですね
(かなり巧妙です!)
※ ※ ※
ウイルスにのっとられた細胞は、
本来の自分とは違った情報をもった
細胞になってしまうので、これは、
免疫の攻撃対象となってしまいます。
ところが、免疫細胞というのは、
ウイルスだけを狙い撃ち攻撃
することができません。
では、どうするかというと、
ウイルスに感染した細胞ごと
攻撃してしまうのです。
ウイルスに感染した細胞が
多ければ多いほど、免疫が働いて、
どんどん細胞が破壊されます。
それが炎症です。
※ ※ ※
さて、以上のしくみで、
ぜひおさえておいてほしいのは、
ウイルスは私たちのDNAに、
「何らかの情報を書き込むだけだ」
ということ。
その情報に過剰に反応して
症状を拡大するか、適度な反応に
おさめてしまって共生するかは、
宿主側である私たちの問題なのです。
こちらがウイルスの書き込んだ
情報に過剰反応すればするほど
「早く壊さないとー」ってことで
免疫が過剰に働きます。
結果、高熱とか強い炎症
とかが起こるんですね。
症状自体は、つねに
こちらの過剰反応の
結果だということ…。
※ ※ ※
情報過多の現代生活、
様々なニュースに
混乱させられる私たちの暮らし。
「情報に対する過剰反応」
という意味では、ウイルスに対しても
日々のニュースや流行に対しても、
同じなんですね。
・情報に対する識別能力。
・付和雷同しない
自分なりの情報の読み方。
子どもの感染の場合でも、
お父さんもお母さんがこれを高め、
自分を見失わないような態度こそが、
結果、ウイルスに対する
いちばんの予防策になると
僕は考えているのです。
PS
よくカウンセリングで相談を受ける
「アトピー性皮膚炎」に関しても…
自分自身の過剰な反応の結果として
症状が現れているケースが多いです。
たとえば、こんなふうに…