【パーソナル健康学】No.26 (2013・11・17)
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FROM 安永周平
さて、先週に引き続き、今週も、
これからの季節に要チェックな存在、
「インフルエンザさん」を特別ゲストに
お迎えしてお送りしたいと思います。
それではインフルエンザさん、どうぞ♪
―――
改めまして、わたし、インフルエンザです。
今日は私にとっては、本当は教えたくない
「私が体の中で繁殖できなくなる方法」を
教えてあげようと言うのです。ふふん。
さて、先週のメルマガで…
私がカラダの中の「鉛」をターゲットに
していること。そして、その鉛をカラダに
貯めてしまう背景には、
「憂鬱」
「メランコリック(せつない)」
「無気力」
という感情の蓄積があると言いました。
では、あなたにとって大事な日に、
私が体内で繁殖しないようにするには
具体的にどーしたらいいのかって話ですよ。
そこで、ちょっと手の内を明かしましょう。
わたしたちウイルスは、もちろん鼻・口
といったところから浸入するのですが、
浸入のねらいを定めるのは
実は「首すじ」からなんです。
首すじにスキがあって、
「憂鬱」
「メランコリック(せつない)」
「無気力」
のにおいを嗅ぐと、体の中に
入りやすくなっちゃいますよ。
だから、どうぞ首すじだけは
しっかり温めてくださいね。
そしてその間にカラダを動かし、
血液循環を高めて感覚系を鋭くする
ような生活を心がけてください。
わたしも不必要に
あなたを悩ませるようなことは、
したくありませんからね。
余談ですがね、わたしが流行してしまうと、
不本意なことに、もっとも感染しやすいのは
5歳~9歳までのお子さんのカラダです。
そして、わたしによって症状が悪化し、
致命までいくのは新生児と高齢者が
圧倒的に多いのです。
全死者数のうち75%を
新生児と高齢者の方々で占めます。
弱者に感染するのは…
心が痛みます。。。
* * *
わたくしに限らずウイルスというのは、
主に皆さんの鼻や口から侵入しますが、
ただ、無事侵入できたとしても、
「繁殖できるかどうか」は、
けっこうむずかしい問題なのです。
まず、あなたのカラダの「鼻粘膜」が、
われわれを捕縛しようとします。
鋭敏な粘膜さんに捕まると、瞬時に
溶かされてしまいますから要注意です。
また「口腔粘膜」も
けっこうな攻撃力をお持ちです。
唾液の洗礼を浴びるからです。
とくに耳下腺(じかせん)から
出る「唾液」は強力なのです。
…つまり、どういうことかという?
あなたが「よく噛んで」食べると、
耳下腺、顎下腺、舌下腺という
3つの唾液腺がしっかりはたらくため、
そうした状態の口腔環境というのは
わたくしどもには難関なのです。
唾液がよく出ると、あなたのカラダに
いい理由がもうひとつありますよ。
唾液によって「食べ物が入ってくるぞー」
とカラダが感じたら「胃酸」の準備が
しっかりされるからです。
胃酸というのはかなりの「強酸」なんです。
硫酸とか硝酸とか「じゅっ」って感じを
イメージしてくださいね。
それで入ってきたものを消毒・殺菌します。
そんなのを浴びると、われわれも
ひとたまりもありません。
* * *
ちなみに、のどは、前方に「気道」、
後方に「食道」に分かれています。
「軟口蓋」というフタが空気と食べ物を
いちいち仕分けしているんですね。
汚い話で恐縮ですが、気管から「ゴホン」と
あがってきた「痰」を、出すに出せずに
飲み込んでしまったことがありませんか?
ふふーん、ありますよね。
でも、ご安心ください。それは、
胃に行けば、胃酸で殺菌されますから。
* * *
わたくしどものとりあえずのターゲットは、
その食道から胃に入る道は避けて、
気道から肺に入ることです。
ここに入ることができれば、
全身をめぐることができますからね。
しかしながら、気管粘膜にも肺の中にも、
「免疫細胞」さんたちが虎視眈々と
われわれを狙っています。
この包囲網をかいくぐり、
わたくしインフルエンザの
繁殖環境を構築するまでには
かなりの労力が必要なんですよ。
そう。一口に「感染」といっても、
かなり険しいプロセスなのです。
* * *
先ほどから何度も言うように、
物質としてのわれわれウイルスは
鼻と口を通して侵入いたします。
けれど、それだけでは
「感染」は成り立ちません。
東洋医学に「邪」という考え方が
ありますが、その「邪」には6つあります。
暑邪、燥邪、火邪、湿邪、寒邪、そして
風邪(ここでは、ふうじゃと読みます)、
の6つです。
(なんでインフルエンザがそんなことまで
知ってるんだ!とツッコまないで下さいね)
このうち、寒邪と風邪は、
ちょうど首筋から背中上部の「風門」
というツボを狙いうちします。
カラダ前面の鼻・のど、
カラダ後面の風門。
この両サイドからの浸入が合わさって、
はじめて「感染」が成立するわけなんです。
(首すじに、ストレスを背負って
いらっしゃるカラダは、格好の
ターゲットですからね)
* * *
感染って「感じて染まる」と書きますが、
この言葉、まさしく言い得て妙です。
わたくしどもが繁殖できる大きな条件に
この「感じて染まってもらう」
というのが大きな要素になるのです。
肺の出先器官である鼻腔は、
大きな「空洞」を形成しています。
この空洞は「気道」に繋がるのはもちろん
・鼻涙管を通じて「眼」と
・耳管を通じて「耳」と
・副鼻腔を通じて「頭部」と
つながっているのです。
つまり、肺は、鼻腔を通じて、
「眼」「耳」「脳」とつながることで、
さまざまな情報を集めているんですね。
われわれインフルエンザが侵入し、
繁殖しやすい状況というのは、この、
「鼻腔から気道にかけての空間が
ある種の情報に染められている」
という状態なのです。
* * *
そして、その情報こそが、
前にもお話ししました通り、
「憂鬱」
「メランコリック(せつない)」
「無気力」
といった感情なのです。
これらに染まっている気道空間は、
わたくしどもにとって、
非常に感染しやすいのですよ。
* * *
ところで、あなたは呼吸を通じて
「大気」とつながっていますね。
いわば、あなたの肺は常に
大気と「情報交換」を行なっています。
そこには、湿度、温度、酸素濃度
といったものから、見えない空気の質、
大気の情報まで含まれます。
わたくしインフルエンザが
大流行するときは、大気中に
「憂鬱」
「メランコリック(せつない)」
「無気力」
といった感情が充満しているときなのです。
わたくしの大流行の歴史を辿ると、
第1次世界大戦後の1918年、
スペイン風邪をはじめとして、
大きな戦争の後に多いと指摘されています。
確かに戦争には「絶望」
といった空気はつきものです。
わたくしがふつうの風邪と違うのは
「高熱を出すこと」ですから、
ホットな戦争を象徴する空気が
世界中に伝播している…とも
見ることできるでしょう。
* * *
「インフルエンザからの警告」などと、
えらそうなことまでは申しませんが、
わたくしも不本意ながらあなたがたの
カラダにお邪魔することで、世界の空気を
浄化しようとしておる側面もあるのです。
信じてもらえるかどうか、
あまり自信はありませんが、
わたくしも身を挺して
世界平和をお祈りしているのです。
インフルエンザのパンデミックを
防げているということは、
あなたがたの平和への気持ちが、
わたくしどもの繁殖意欲より勝っていると、
自信を持っていただきたいのでございます。
(完)
―――
はい、時にはこうしてゲストを
お迎えするの、いいですね♪
では、おさらいしておきましょう。
大切な日に、インフルエンザさんに
体で繁殖されないためのポイントは3つ。
①首すじを温めること
②よく噛んで食べること
③明るく生きましょ♪
といったところではないでしょうか。
③に関して、全然具体的じゃねーよ!
ってなツッコミはナシでお願いします…
というわけで、これからの季節、
明るく生きるようにしてみてください♪
ちなみに、どーしても
憂鬱、メランコリック、無気力…
な状態から抜け出せないあなたは、
おのころ心平のセミナーにでも
行ってみてください。
それらのネガティブな感情は、
実は「カン違い」だったんじゃないか?
と思えてしまうこと請け合いですよ。
―安永周平
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