kawashima

【パーソナル健康学】No.343 (2015.7.16)
>>メルマガの購読はコチラから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
FROM 川嶋朗

健康診断でよく見られますが、
現代の西洋医学では、

過去のデータに基いて正常の範囲を決め
検査の値がその範囲におさまっていれば
正常と判断され、

範囲を超えると病名がつけられ、
治療がスタートします。

つまり、病名が確定してはじめて
治療に入れるわけで、本人がいくら
痛みや違和感を訴えても、

検査の値が正常であれば
治療の対象にならないわけです。

これで不安を覚えた患者は、
医療機関を転々とする、いわゆる
「ドクターショッピング」に
走ってしまうこともあるでしょう。

これに対して東洋医学には、
どんな人にも当てはまるような
「正常値」という考えかたは、
そもそもありません。

人間も自然の一部である
という思想がおおもとにあり、
季節や生活環境によって
身体が変化していくのは当然のことで、

「良好な状態」は
それぞれの人で異なっていることが、
自然だと考えるからです。

では、病気が治るというのは、
どういうふうに考えればいいのでしょうか。

西洋医学では
病気は精密な分子機械の故障だと
考えていますから、

その修理を医師に頼み、
故障した部分が治ればそれでよし
とすることになります。

それはちょうど、
故障した車を自動車工場に預けて
修理してもらうような感覚です。

そこでは、車の持ち主は自らは何もせず
修理が終わるのをただ待っているだけの
存在となります。

一方、東洋医学では、
根本的な原因がある程度取り除かれて、
症状がそれ以上悪くならなければ、
病気となんとか折り合いながら
共存していくことも、それはそれで
いいのではと考えます。

東洋医学を含む
相補・代替医療と出あうことで、
健康や医療に関する新しい考え方を
学ぶことができます。

「健康」と「病気」とは決して
対立する概念ではなく、
両者が互いに変化しあいながら、
常にダイナミックに動いていることが
分かってくるのです。

また、病気というのは他人にすべてを
「お任せ」して治るものではありません。

あくまで主体は患者本人で、
病気は自分で治していくことが
基本であることを忘れないでください。

そのとき、お手伝いをするのが
医師をはじめとする医療関係者であり、
その有効な手段が統合医療だと
いうことなのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━

よく考えると、西洋医学のない
時代の人たちは自分たちの知恵や
伝統的な治療、お薬で
カラダのメンテナンスをしていましたしね。

自分で治していくこと。
主体的に取り組むことが
なんでも大切だということですね♪

ー剱悠子

PS
病気を治したい人を
お手伝いしたい方は
こちらもご確認ください

ブログにコメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。