“【パーソナル健康学】No.347 (2015.7.23)
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FROM 川嶋朗
卵をとると
コレステロール値が上がるというのは、
ウサギの実験によるデータが
根拠となっています。
ロシアのアニチコフという医学者が、
実験台としてウサギを選び、
卵を大量に与えました。
その後、ウサギの血液を検査したところ
コレステロール値が異常に高くなって
いたので、アニチコフは
卵をとると
コレステロール値が上がる
と考えたのです。
言うまでもありませんが、
ウサギはそもそも菜食で肉は食べません。
そこへ無理やり
卵を与えたのですから、
コレステロール値が上がるのは当然です。
いまのところ、
ヒトが卵をとると
コレステロール値が上がる
というデータはどこにもありません。
動物性脂肪はコレステロールを増やし、
脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化などの
原因になると思われてきました。
もしこれが本当なら、
豚肉や牛肉は平均寿命を縮める
最大の要因になるはずです。
ところが、
1970年代以降のデータを見てみると
日本人の食生活が欧米化して、
牛乳、バター、肉類などの
消費量が増える時期に、
脳卒中が減り始めているのです。
東京都老人総合研究所の調査によると、
東京都の65歳から84歳までの
20%は、ほとんど毎日肉を食べており
1日の摂取量は男女合わせた平均で
45グラムです。
これは東北地方における
同じ層の高齢者と比べると、
かなり量が多く、東北地方で
脳卒中の発生率が高いのは、
動物性食品の摂取が少ないためだと
いわれています。
コレステロールが少ないと、
脳出血、脳深部の細い動脈に起こる
脳梗塞を起こしやすくなります。
これも、動物性タンパク質不足が
関係していると考えられています。
100歳以上の人に見られる長寿食は、
低カロリー、高タンパクで、とくに
動物性タンパク質の割合が
約60%と高いのが特徴です。
ステーキなら
脂身の多いサーロインよりフィレ肉とか
肉を食べるなら赤身にして、
脂身の多い霜降りの肉はあまり
食べないようにしている
という人がいますが、
動物性脂肪は極端にとり過ぎなければ、
それほど体に悪影響を与えない
ということがわかってきました。
ただ、フライものについては、
外食やテイクアウトの場合は
繰り返し使った油で揚げていたり、
揚げてから時間が経っていることも多く
脂肪が酸化している心配があるので
控えたほうがいいでしょう。
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◎編集後記
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そういえば、時々テレビで、
100歳以上の方へ
「好きな食べ物はなんですか?」
とインタビューしている場面を見ますが
だいたい、そういう時の答えって
「からあげ」「お肉」という印象があります。
なつかしのきんさんぎんさんは、
きんさんは赤身魚、
ぎんさんは白身魚とフライドチキン
ですしね。
野菜って誰も言わないですね、、、
ー剱悠子
PS
ちなみに、脳梗塞の心理傾向は
周囲の期待にできるだけ応えたい。
脳卒中は、前へ進みたい、
速く走り続けたいというココロが
あるそうです。
PPS
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