【パーソナル健康学】No.365 (2015.8.23)
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FROM 安永周平
「ストレスは病気の原因になる」と、
もう、何年も言われています。
ストレスは、ココロとカラダへの
悪影響があり、風邪や心血管疾病など、
あらゆる病気のリスクを高めるものだ…
と一般的には考えられているでしょう。
「最近、ストレスが凄くて…」
という言葉をよく聞きますが、
ストレスは悪いものだという前提で
話をされるのが普通だと思います。
ところが、ウィスコンシン大学の
研究チームが、アメリカ人の成人
3万人の動向を8年間追跡して
2012年に発表した結果によると…
いわゆるストレスの悪影響は、
「ストレスは健康に害を及ぼす」
…と、信じていた人たちにだけ
生じていたことがわかりました。
たとえ過度なストレスを経験していた
としても、ストレスが無害だと思って
いた人たちの死亡率は低かったのです。
低いどころか、ストレスを感じていない
グループよりも死亡率は低かったのです。
つまり、ストレスそのものは
カラダに悪いわけではなくて…
「体に悪いものだという思い込み」
が原因でだっただけと判明しました。
結局、ストレスに対する考え方を
変えれば、体の反応も変わって
しまうということだったのです。
* * *
さて、、、こういった話を聞くと、
「そうか、考え方を変えればいいのか」
と思える人と、
「いやいや、そうは言ってもね」
と怪訝な顔をしてしまう人が
いるのではないでしょうか。
(※ちなみに僕は後者です…笑)
ストレスが悪いものだと刷り込まれ、
脳が認識してしまった状態から、
考え方を変えるのは簡単ではなく、
無理に考え方を変えようとすること
自体がストレスになってしまうかも。
そんな時は、言葉の語源を
考えてみるのもいいかと思います。
というのも「ストレス」という
言葉を使った時点で、私たちは、
ある意味で思考が停止してしまい、
何でもかんでも「ストレスのせい」
にしてしまう傾向がありますから。
「よーうーかーいーのー、
せいなのねーーーーー♪」
と何でもかんでも「妖怪のせい」
にする妖怪●ォッチと同じ?(笑)
これも、1つの効果的な
解釈かもしれませんけどね。
* * *
ストレスとは元来、物理学や工学の
用語で、外からの力によって生じる
固体内部のひずみのことでした。
それを、ホメオスタシス理論で有名な
アメリカの生理学者W・B・キャノンが
初めて生理学の分野に持ち込みました。
キャノンはストレスを、生命体が
危機的状況に追い込まれたときの
本能的状態である戦うか逃げるか
…だと考えました。
交感神経が興奮し、動悸を速め、
血圧を上げ、呼吸を促進し、副腎髄質から
アドレナリンを分泌させて血糖値を上げ、
筋肉を緊張させるなどの状態のことです。
その後、ストレスを
人体に当てはめて理論化したのが、
カナダの医学者、H・セリエです。
セリエは、さまざまな外からの刺激が
生命体の負担となるとき、その生命体に
現れる機能的な反応(生命体のひずみ)
をストレスとしました。
さらに、人体にストレスを与える
要因をストレッサーと名づけました。
私たちは日常会話のなかで、単に
緊張することをストレスと言ったり、
ストレッサーについてもストレス
という言葉に置き換えて話したり
していますが、本来はこのように
定義されているわけです。
そして、セリエは、ストレスを
「良いストレス」と「悪いストレス」
に分けて考えました。
快ストレスと不快ストレスです。
要は、快ストレスとは、私たちの身体に
良い刺激を与え、充実感を作り出すもの。
不快ストレスとは、有害で病気を
引き起こすようなストレスのことです。
たとえば、仕事が忙しいときには、
なにかとストレスを感じるものですが、
これが充実感や達成感につながる
場合は適度なストレスであり、
快ストレスだと言えます。
ところが、さらに忙しさが増したり、
別のストレスが重なったりすると、
とたんに不快ストレスに変わるのです。
…と、まずはストレスには、
良いストレスと悪いストレスがある
ということを知るだけでも、
ストレスに関する考え方が変わる
1つのキッカケになるかもしれません。
そして、良いストレスは
仕事や日々の活動に充実感を生み出し、
私たちを幸せにしてくれるストレス。
逆に、対処しなければいけないのは
「不快ストレス」だという見方を
することができるかと思います。
視点を変えるには、それを可能にする
知識を得ることも重要だと個人的には
思うのですが、いかがでしょうか?
PS
不快ストレスへの対処法については
こちらの方法がオススメですよ♪
カラダを気持よく活用しましょう♪
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◎編集後記
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妖怪のせいだ!
と言ってると楽しくなって
嫌なことを忘れてしまうので
私も大好きなんですが、
多少のストレスは
がんばろうと思えたり
成長のエネルギーになります。
ー剱悠子
PS
ただ、カラダのバランスを
崩してしまうぐらいの
ストレスはやっぱり辛いですよね。
バランスの整え方を
身につけるのも大切な方法です
↓
http://123direct.jp/tracking/cr/SNznf0lM/203864/15936807
※こちらの紹介は明日まで