kawashima

【パーソナル健康学】No.443(2016.1.7)
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FROM 川嶋朗

病院で行われた講演で、
ある女優さんがうつ病を患ったときの
ことを話してくれたことがありました。

女優になって以来、彼女は
虚構の世界で生きつづけてきました。

真夜中に朝のシーンを撮影したり、
真冬に夏のシーンを撮影したり、
華やかそうに見えてたいへんなのが
女優さんの仕事です。

もちろん外見にも
気を使わなくてはなりません。
一度袖を通した服は二度と着ないのが
当たり前でした。

そういう生活を続けているうち、
だんだんと体がだるくなってきました。
何だかやる気も起きません。

自分でも
「これはおかしい」と思いましたが、
休むことはできませんでした。

一回でも仕事に穴をあけたら芸能界から
遠ざかってしまうのではないか、
という恐怖があったのです。

自分が何の病気なのか、
彼女は一生懸命に調べました。

インターネットがない時代ですから、
図書館に行って本を一冊ずつ
探すしかありません。

たいへんな作業でしたが、何とか自分は
「うつ」という病気ではないか、という
結論に達したのです。

自分の病気がわかった彼女は
さっそく病院に行きました。

ところが薬を処方する以外、
医者は何もしてくれませんでした。

病院に通いはじめても、
病気は一向によくならなかったのです。

でもある日、
彼女に劇的な変化が起こりました。

渓谷にロケに行き、
ふときれいな水に手を入れた瞬間、
涙があふれて止まらなくなったのです。

「このとき、自分にいちばん
 大切なものは何なのか、気づきました」

彼女はそう言って、それ以来、
虚構の世界からできるだけ
遠ざかる努力をしたことを
話してくれました。

田舎で自給自足の生活をする、
朝の生番組を中心に仕事をする、
お芝居を演じることをやめる。

女優としてはありえない生活です。

それでも
「いちばん大切なことがわかった」
彼女は、自ら新しい生活を選びました。

そしてうつ病から脱却することに
成功したのです。

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◎編集後記
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毎日やることがたくさんあって、
自分を振り返る時間もなく
必死にこなしながら生活をしていると

「自分にとっていちばん大切なもの」
を見失っていくこともありますよね。

新しい年になり、
お正月のバタバタも一段落ついてきた今。

自分にとって大切なのは何か。
自分が大切にしたいものは何か。

これからの生き方について
ゆっくり考える時間を作ってみては
いかがでしょうか?^^

ー 剱 悠子

PS
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