FROM 川嶋朗
統合医療で患者さん自身に
考えておいてほしいこと、それは
QOD(quality of death)です。
QODとは死の質です。
人間誰しも、
自分の人生に満足して死んでいきたい、
まわりの人に
「ありがとう、
先に行って待っているからまた会おうね」
と言って死んでいけたら最高だ、と思うでしょう。
そういう幸せな死を迎えるためには
どういう生き方をしていけばいいのか、
病気になる前に考えておいてほしいのです。
60歳の人がQODを考えるとしましょう。
まずは「何歳まで生きていたいか」を考えます。
「80歳まで生きられればいい」
と思うなら、次に
「それじゃあ、残りの20年間は
どうやって生きていこうか」
と考えます。
60代になると
子育てという大仕事もひと段落し、
子どものために元気でいる必要がなくなります。
多くの人は定年退職を迎え、
社会の第一線で活躍する必要もなくなるでしょう。
そうなったとき、残りの人生は
何を目的にどうやって過ごすのか、
自分なりに考えてみるべきではないでしょうか。
ただ漠然と「長生きしたい」
というのではなく、
「自分は社会に対して何ができるのか。
地球に対して何ができるのか。
自分がこの先生きている意味はいったい何なのか」
ということを真剣に考えてほしいのです。
自分が生きる意味を考え、自分の役割を
十分に果たすことができたら、
きっと自分の人生に満足できるでしょう。
その人は幸せな最期を迎えられるはずです。
子育てに奮闘中のお父さん、
定年退職を迎えて
第二の人生を歩み始めた熟年世代、
パートナーに先立たれて
天涯孤独のお年寄り、
QODは人によっても、
年代によっても違ってきます。
QODは時と環境によって
変わるのが当然であり、
自分の状況や条件が変わったら、
それに応じて考え直します。
たとえば
「○○歳まで生きられればいい」
と考えていた人がその年齢に達したら、
「この年まで生きられたな。
あと5年くらい生きていようかな」
と考え、5年間生きる
新たな目標を決めればいいのです。
○○歳まで生きる、と人生の
エンドポイントを決めておけば、
その日までに自分の目標を達成するべく
一生懸命に生きられます。
結果として、
QOL(quality of life)が上がり、
人生の満足度も上がるのです。
ですから、QODを考えるのに
若すぎるということはありません。
むしろ若くて元気なうちに、
一度考えておくべきではないでしょうか。
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◎編集後記
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私のおじいちゃんは88歳まで
生きたかったのに、85歳で終わりました。
(82歳で終わりかけましたが1回生き返りましたw)
だから、おじいちゃんの代わりに
私は「88歳まで元気に生きる」ことを
1つの目標にしています。
そのあとはご褒美みたいなものと
思っていますが、実際、その歳まで
生きられたら、またやりたいことが
出てくるような気がしています♪
ー 剱 悠子
PS
生きたい年齢まで
元気に充実して過ごすには、
まわりの人とどのような関係を
築いていくかも重要なポイントでしょう
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