FROM 川嶋朗
「病気を治すのも自分?」
そうなんです。
なぜなら、残念ながら、
今の西洋医学では、病気は
根本的には治せないからです。
西洋医学は、文字どおり
西洋人によって確立された医学です。
狩猟民族の医療ですから、
目に見えるターゲットを
やっつけるのは得意です。
たとえば感染症なら、
病原微生物という
ターゲットを叩けばいい。
がんなら、その病巣を
外科手術で取り除けばいい。
言葉は悪いのですが、まるで
壊れた機械を修理するように、
人間の体を部品ごとに治そうと
するのが西洋医学なのです。
もちろん、その技術で医療は格段に
進歩をとげ、人の寿命は劇的に伸びました。
近い将来にはがんの特効薬も
開発されることでしょう。
決して西洋医学を
否定しているわけではありません。
けれど、暴飲暴食につける薬はないし、
人間関係の悩みを手術で
切り取るわけにはいきません。
せっかく根本原因がわかっても、
西洋医学だけでは限界があります。
一時的に抑え込むだけで
根本原因はそのまま放置では、
がんはやがて再発してしまうでしょう。
そこで注目されはじめたのが、代替医療です。
代替医療の大前提は、人間を
心と体がつながったひとつの命として、
まるごと治療することです。
また、西洋医学のように、
壊れた部品を修理する発想ではなく、
自己治癒力を引き出すことで病気を
内側から治していこうとするのが特徴です。
自己治癒力とは、体が本来
もっている自分を治す力です。
自然治癒力と同じ意味ですが、私は、
「病気は自分で治せるはず」の
意味を込めて、あえて自己治癒力という
言葉をつかっています。
たとえば冬の寒い日は身震いして
体温を上げようとし、暑い日は
汗をかいて体温を下げようとする。
このように、私たちの体には
「ホメオスタシス=恒常性の維持」
という、バランスが崩れても
それを自力で元に戻すメカニズムが
組み込まれています。
このメカニズムを支えるのが、
免疫、代謝、自律神経、内分泌の働きです。
これらの機能が互いに
バランスをとりながら次々と働き、
自分で自分を修復し、健康な体に
戻していこうとする。
体のなかでは1秒も休むことなく
ダイナミックな動きが
繰り広げられているのです。
このことを
「ホメオダイナミクス」
と呼んでいます。
自己治癒力とは、この本来の
ホメオダイナミクスをとり戻すこと。
そして、医者や薬に頼らなくても、
自分で健康になっていく力のことです。
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◎編集後記
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もしも、
理想の生活習慣を身につけられる薬が
あったら今すぐに飲むと思いますが、
もちろんそんなものはございません。
私が意識していようがいまいが、
休まず働いてくれている体のことを
「すごいなぁ」で終わらせるんじゃなく
見習って、意識できることは
少しずつでも改善して、体の働きの
ジャマをしないように気をつけます!
ー 剱 悠子
PS
ホメオスタスシスを支えている
免疫や自律神経などが
十分に力を発揮できるかどうかは
この時間がポイントですね
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