FROM 川嶋朗
「バカヤロー!」
「イヤなら、とっととやめちまえ!」
毎日、そんなふうに上司に怒鳴られて、
「ストレスのあまり、出社拒否になりそうです」
と泣きついてきたのは
林さん(仮名 男性/30代)です。
「じゃあ、このエッセンスを
上司のお茶に混ぜてごらん」
「えーっ! それ、何ですか?」
確かに医者にそんなことを言われたら、
驚くでしょう。
でも、これ、べつに
「毒を飲ませろ」とか、
そんなお話ではありません。
林さんにお教えしたのは、
フラワーエッセンスというものです。
フラワーエッセンスとは、
花のもつエネルギーを利用した
自然療法のひとつ。
ストレスやさまざまなネガティブな
感情をやわらげるのに効果を発揮します。
エッセンスといっても、現代科学では
特別な成分は検出されませんから、
「ただの水?」と思われる方もいるでしょう。
開発したのは、1930年代の
イギリスの医者、エドワード・バッチ博士です。
博士は西洋医学の医者として
活躍していましたが、その一方で、
まるで壊れた機械を修理するような
西洋医学に違和感も感じていたといいます。
人の心と体はつながっている。
まず心の問題を解決するべきじゃないか。
日頃からそう考えていた博士は、
あるとき、あたりに咲く花の花びらに
朝つゆがたまっているのを見つけました。
その清冽な美しさに心を奪われて
思わず口に含んだところ、
朝つゆがもつ癒し効果に気づいたのです。
それにヒントを得てつくられたのが、
フラワーエッセンスです。
中身はほとんど
「花の朝つゆ」の再現
だと思っていいでしょう。
まず、天然水を入れたボウルに
たくさんの花を浮かべて、
太陽光に3時間ほどあてたあと、
ろ紙でこします。
そこに防腐剤としてブランデーを
同量加えたものが母液となります。
この母液をほんの1、2滴入れて
水で希釈したものが、
フラワーエッセンスです。
これがなぜ癒し効果になるのか?
それは、やはり
今の科学では説明がつきません。
「花のエネルギーを水に転写する」とも
いわれますが、エネルギーといっても、
東洋医学の「気」と同じで、
物質レベルでは存在しないものだからです。
しかし、検出できないレベルのものが
人間の体や意識に何らかの影響を
与えることは、ホメオパシーの
臨床結果を見ても明らかです。
科学では解明されないもののなかに、
まだまだ医療の可能性が秘められているのです。
さて、本来なら、フラワーエッセンスを
他人にこっそりつかうのは、
ほめられたことではありません。
しかし、横暴な上司に振り回されて、
林さんのようすはあまりにも悲壮でした。
そのままでは体の病気にまで
発展しかねません。
そこで、他人の支配的な感情を
抑制する「バイン」という
フラワーエッセンスを処方し、上司に
対してつかってもらうことにしたのです。
1カ月後、再びやってきた林さんは、
以前とうって変わって晴れやかな表情でした。
かなりの効果があったようです。
「でも、ちょっと効き過ぎましたかね。
上司が急にシュンとしちゃったので、
部全体の営業成績まで落ちちゃいました」
上司にフラワーエッセンスを
つかったのは、この場合、あくまでも
林さん自身をストレスから守るための
一時的な防衛策です。
ですから、林さんの心が
落ち着いたのなら、それでいいのです。
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◎編集後記
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こういうお話を聞くといつも思いますが
何かを発見したり、開発したりする
人ってすごいですよね!
花にたまっている朝つゆを口に含む
という行動からフラワーエッセンスが
生まれたんだと知って興奮していますw
でも、勝手に
ストレスかけてくる人に
フラワーエッセンス飲ましたり
しないでくださいね(笑)
ー 剱 悠子
PS
支配的な態度をとってくる人との
関係にストレスを感じているのなら
こちらのページを参考にしてください