FROM 川嶋朗
私のクリニックでは、ホメオパシーの
治療を受ける患者さんには、事前に
問診票を記入していただくことにしています。
14ページにもわたって
細かい質問を連ねた詳細なもので、
「えっ、こんなに
たくさん答えるんですか?」
と驚かれる患者さんもいます。
しかも中身もちょっと変わっています。
ほんの一部ですが、たとえば
こんな質問があります。
・子どもの頃の性格はどうでしたか。
・自分で自分のことを
どのように思いますか。
・周囲の人は、あなたのことを
どんな人だと言っていますか。
・つらい目にあったとき、
どう対処しますか。
・今まで大きなショックを
受けたことがありますか。
・月に影響を受けますか。
最後の「月に影響を受けますか」
などは、ずいぶんおかしな質問だと
思われるかもしれません。
しかし、実はこれも重要なポイントです。
たとえばてんかんの患者さんのなかには
実際、満月と新月のときだけ発作を
起こすという方がいらっしゃいます。
そして、レメディのなかにも
月に影響される症状に
対応できるものがいくつかあるのです。
ですから、こうした情報を知ることは、
より効果的な処方をするためにも
非常に大切なことなのです。
ただし、問診票だけでは
わからないこともたくさんあります。
人には思っていても
書けないこともあります。
自分の内面を表現するのが
苦手な人もいます。
つい反対のことを
書きたくなることもあるでしょう。
「初対面の医者なんか信用できるものか」
と思う人だっています。
患者さんのことを知るには、やはり、
実際に顔を合わせ、表情やしぐさなども
見ながらお話しすることが大切です。
そうでなければ、処方を誤ってしまいます。
医者は病気だけを診ればいいのではない。
人を診なければいけないのだと、
つくづく思います。
【 注 意 】
ホメオパシーは基本的に
疾患などの治療に用いられる
ヨーロッパの伝統医療です。
日本には民間人のホメオパス
(ホメオパシー医)もいますが、
疾患に用いられる以上、
民間人に処方してもらうのは危険です。
民間人によるトラブルはあとを絶ちません。
もしホメオパシーを希望される方が
いらっしゃるなら、信頼のおける団体は、
医師、歯科医師、薬剤師のみで構成される
日本ホメオパシー医学会のみです。
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◎編集後記
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ホメオパシーやレメディをよく知らない
という方もいらっしゃるかと
思いましたので調べてきました。
「ホメオパシー薬は、一般に
レメディ(re:again, medeor:cure )
と呼ばれ、現在では3000種類以上で、
約65%が植物から、そのほか動物や
鉱物などから、段階的な希釈を経て
製造されます。」
(日本ホメオパシー医学会HPより一部改変)
紹介してくださった質問だけでも、
けっこう考えてしまいますね笑
ただ、1人で答えを考えるだけでも
自分を客観的に見られそうですね。
ー 剱 悠子
PS
自分のカラダが何に影響を
受けているのかを知るのは
とっても重要なことです。
環境、感情、人との関係…
何があなたの負担になっているのか、
カラダは必ず教えてくれています