FROM 川嶋朗
ストレッサーという言葉を知っていますか。
ストレッサーとは、
人間のストレスの原因になるものです。
ストレッサーは次の4つに大きく分けられます。
①物理的ストレッサー(高温や低音による刺激など)
②化学的ストレッサー(酸素の欠乏・過剰など)
③生物的ストレッサー(病原菌の侵入など)
④精神的ストレッサー
この中で現代人を悩ませている原因の多くは
4つ目の精神的ストレッサーでしょう。
ストレッサーは「情動ストレス」ともいい、
自律神経のバランスを乱す厄介な存在です。
人間の体調を司る自律神経には
「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、
活動と休息、それぞれを助けるという
異なる役割を担っています
昼間は交感神経が優位に働くので、
脈や血圧、血糖が上がり
人間の体は活発に活動することができます。
夕方になると副交感神経が優位に働いて、
脈と血圧、そして血糖を下げ
体を休息させてくれるという仕組みなのです。
2種類のバランスが保たれているときに
機能する大切な力の存在も
忘れてはいけません。
それは…
自分で治す力である
「自己治癒力」。
自律神経のバランスがいい=自然治癒力も高まる
といえます。
刺激の多い現代社会、
残念なことに
自律神経のバランスは乱れがちです。
暴飲暴食
睡眠不足
ムチャクチャな生活習慣。
どれも、
自律神経のバランスを崩す原因でしょう。
イライラ
怒りの感情
悩み
これらの感情も
精神的ストレスをもたらし
交感神経を刺激します。
人が不安や恐怖を感じたときに、
体を動かしていなくても心拍が早くなるのは
交感神経が刺激されているからなのです。
交感神経が刺激されると
人の体は休むことができません。
刺激の多い社会の中では
副交感神経を優位にするように
意識することが大切なのです。
イライラしたり、怒ったり、悩んだり
その原因を
できるだけ遠ざけてみてください。
交感神経を過剰に高めてしまうのは、
何よりも無理する自分といえるでしょう。
無理する自分を捨てる勇気
出してみませんか。
あなたは、ひきかえとして
心の余裕を手に入れることができるのですから…。
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◎編集後記
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自分のカラダや神経をいかに休ませるか?
というのは、現代社会においては
意識的にしておかないと、なかなか
難しいかもしれません。
テレビやインターネット、SNSなどは
24時間見られる環境にありますし、
周りの人との関係が常に良好で
あり続けることもないですよね。
どれだけ意識して、
自分自身を休ませられるか…は、
すべてがうまくいっている時でさえ、
きちんと振り返る時間をとっていきたいですね。
ー 剱 悠子
PS
ココロを休ませるメカニズムと
具体的な方法は、こちらの講座で学べます