kawashima

FROM 川嶋朗

私たちの体は
数十兆個の細胞からつくられています。

ダメージを受けた細胞を
修復するために、
どうしたらいいでしょうか。

それは
「体を温める」ことです。

私たちの体をつくっている
ほとんどの細胞は
タンパク質からできています。

細胞に高熱を加えると
細胞内のタンパク質は損傷を受けます。

しかし、それと同時に
「ヒート・ショック・プロテイン」
というある種のタンパク質が生まれるのです。

ヒート・ショック・プロテイン。

訳すと
“熱ショックタンパク質”。

1962年に発見された
抗ストレスタンパク質です。

その名のとおり
このタンパク質には、
損傷を受けたタンパク質を
もとどおりに修復する
働きがあります。

その後、研究を重ねるうちに
高熱だけではなく

疲労
感染
血管の梗塞
虚血状態
紫外線

などといった
様々なストレスによっても
損傷を受けることと、

同時に
それに対抗するタンパク質が
生成されることがわかりました。

そして、最も効率よく
抗ストレスタンパク質が生成されるのは、

やはり最初に発見された
“高熱”という要素であることが
明らかになりました。

さらに綿密に調べた結果、

体温よりも
ちょうど2度くらい高いところで
活発に合成されるタンパク質に
最も顕著な抗ストレス作用があり、

細胞を修復する力も能力も
かなり高いことが
はっきりとしたのです。

また、
ヒート・ショック・プロテインは
どんな種類の細胞異常にも対応できる
きわめて順応性の高いタンパク質です。

発生時の刺激から
生まれたダメージに
対応するだけではなく、

それ以前に存在していた
細胞内の不良タンパク質を
見つけ出して修復してくれます。

さらに
あまりにも細胞の損傷がひどくて
修復できないと判断すると
その細胞を死に導いてくれます。

変形してしまった細胞を残しておくと
がんなど病気のもとになるからです。

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◎編集後記
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昔から平熱がだいたい36度後半から
37度ぐらいだった私は、自分には
冷えは関係ないと思っていましたが、

川嶋先生のお話を聞いて
カラダのあちこちを触ってみると
明らかに冷たい部分がある…
(おなかとか)

それからは、できるだけカラダを
温めることを心がけています。

賢く、いつもがんばっているカラダの
足を引っ張らないようにしたいものですね。

ー 剱 悠子

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