FROM おのころ心平
おはようございます。
おのころ心平です。
人体の体型を、
・前後型(頭脳型)
・左右肩下がり型(消化器型)
・左右ねじれ型(泌尿器型)
・肋骨型(呼吸器型)
・骨盤型(生殖器型)
・筋肉型(循環器型)
の6つのタイプに分け、
そこにさらに陰陽2タイプずつ追加し、
全部で12のフォーム(体型)に
分類した方法を「12種体型学」と呼び、
戦後のの整体・治療家の世界で
一世を風靡しました。
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身体均整法では
背骨への重心のかかり方を特徴づけ、
以下、
フォーム1 頭脳型(陽性)
⇒頚椎4番・胸椎5番・腰椎1番・仙椎4番
フォーム2 頭脳型(陰性)
⇒胸椎1番・胸椎9番・腰椎5番
フォーム3 消化器型(陽性)
⇒頚椎1番・胸椎2番・胸椎10番・仙椎1番
フォーム4 消化器型(陰性)
⇒頚椎5番・胸椎6番・腰椎2番・仙椎5番
フォーム5 泌尿器型(陽性)
⇒頚椎2番・胸椎3番・胸椎11番・仙椎2番
フォーム6 泌尿器型(陰性)
⇒頚椎6番・胸椎7番・腰椎3番・尾椎
フォーム7 呼吸器型(陽性)
⇒胸椎1番・胸椎9番・腰椎5番
フォーム8 呼吸器型(陰性)
⇒頚椎4番・胸椎5番・腰椎1番・仙椎4番
フォーム9 生殖器型(陽性)
⇒頚椎7番・胸椎8番・腰椎4番
フォーム10 生殖器型(陰性)
⇒頚椎3番・胸椎4番・胸椎12番・仙椎3番
フォーム11 循環器型(陽性)
⇒頚椎2番・胸椎3番・胸椎11番・仙椎2番
フォーム12 循環器型(陰性)
⇒頚椎6番・胸椎7番・腰椎3番・尾椎
に分けてアプローチします。
※ ※ ※
当時、野口晴哉の整体、
亀井進の均整、と並び称された
身体均整法。
均整法は愛媛県松山の亀井進
という人物によって
1956年に発表された療法。
身体重心のかたよりと
身体のゆがみに対する研究と
矯正体操の考案を目指し、
・脊髄神経反射法
・骨格均整法
・筋肉操縦法
そして、
・12種体型学
からなる機械工学的な、
いわば、理系の人の向けの療法ですが、
今でも、多くの整体師が
この技法をベースに、
治療体系を受け継いでいます。
※ ※ ※
中でも、12種体型学は当時から
医学とのタイアップ研究にも力を入れ、
1万人以上もの背骨のレントゲン写真
のデータを基に理論づけたと言います。
そうかと思えば一方、
亀井進は、
仏教日蓮宗の熱心な信仰を持ち、
仏教の十二縁起の法から、
人体に12種類の体型
と性質があることを
思いついたと言います。
亀井進
1911年2月10日誕生
1975年11月27日没
今日2月10日は、
亀井進の生誕106年。
受け継がれてきた治療体系の歴史に
感謝を捧げたいと思います。
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◎編集後記
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24個の骨が集まってできている背骨は、
S字のカーブを描きながら
人間の臓器や脳を守ってくれています。
体の中心である背骨には
個性も強く表れるのですね。
「背中で語る」という言葉がありますが、
「背骨で語る」人間になれたらいいなと
思いました。
ー 三浦とも子