FROM 川嶋朗
「いつも体や健康に気をつけている」
という人たちがたくさんいます。
ところが、
そういう人たちがはたして健康かというと、
必ずしもそうではありません。
私は現在、
東京有明医療大学で教鞭をとるかたわら、
東洋医学研究所付属クリニックで
自然医療を担当していて、
生活習慣病やがんからうつまで、
毎日、いろいろな患者さんに接していますが、
じつは、健康には
あまり気をつかっていないような人が、
健康で長生きするというケースが
少なくはないのです。
「病気になったらどうしよう」
「本当は自分は病気なのではないか」
などと心配や不安を抱えている状態は、
心と体にストレスという
負荷をかけてしまいます。
このストレスによってかえって体調を崩し、
本当にとんでもない病気を
呼び込んでしまうのです。
反対に、くよくよ考えないようにしたら、
体調がよくなったという患者さんもいます。
これは自律神経と関係しています。
ストレスをあまり感じていない状態では、
血液中のリンパ球(免疫細胞)が増えて
免疫機能がアップするため、
多少の病気には負けない体になるのです。
人間は緊張状態になると
自律神経系の交感神経が優位になり、
血管を収縮させ血流が悪くなり、
体も冷えてしまいます。
反対に、緊張がゆるむと
副交感神経が優位になり、
血流もよくなるようにできています。
健康になって長生きするためには、
これを食べて、あれを飲んで、
こんな運動をしなければ・・・。
こんなふうに、
常に何かをしなければならないと考えている
緊張状態は、強いストレスになります。
健康にストイックすぎる暮らしは、
健康になるつもりが、
逆に病気を呼び込んでしまうのです。
何事もほどほどがベスト。
ストレスを感じない分、
血流がアップして体の免疫機能も
よく働いてくれるようになります。
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◎編集後記
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日本人はまじめだとよくいいます。
まじめはもちろん素晴らしい性質ですが
自分を追い込み過ぎないよう、
注意が必要なのですね。
「まじめに手を抜く」
矛盾しているような
おかしな言葉ですが、
肩の力を意識的に抜くことが
大切なのだと感じました。
ー 三浦 とも子
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