FROM おのころ心平
おはようございます。
おのころ心平です。
今日は、2つの故事成語から。
・蛇足(だそく)
↓
必要のない無用なもののたとえ。
故事)
あるお祭りで、ヘビの絵を一番早く
描けた者が酒を飲めることになった。
一人の男が素早くヘビの絵を描き上げ、
さらに余裕を見せそのヘビに足まで描き加えた。
しかし、その間に別の男がヘビを描き上げ、
その二番目に描き上げた男が酒を飲むことになった。
最初にヘビを描き上げた男が文句をいうと
「お前が描いたのは足があるからヘビではない」
と一蹴され、その男は酒を飲むことができなかった。 (故事成語大辞典より)
※ ※ ※
・画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)
↓
ほぼ完全に出来上がっているのに、
肝心の部分が抜けているために
不完全な状態になっているさま。
故事)
梁の画家である張僧が、金陵の安楽寺の壁に
四頭の竜の絵を描いたが、
「ひとみを描けば竜が飛び去ってしまう」と言い、
ひとみは描きこまなかった。
人々は、でたらめだといい、
無理やりにひとみを描かせた。
すると、たちまちいなずまが壁を突き破り、
ひとみを描いた二頭の竜は天に昇っていってしまった。
ひとみを描きこまなかった二頭は、
そのまま残っていた。
(故事成語大辞典より)
※ ※ ※
一方が、蛇で
一方が、龍なのが象徴的ですが、
足しすぎ
足りなさすぎのない
ちょうどよい加減、
この感度は、これから
対話においても非常に大事な
スキルになってきます。
※ ※ ※
自己紹介や
コメントを求められての
発言の場で、
せっかくいいことを
言っているのに
しゃべる時間が長いために
聞いている方に、
残念に思われるケースや
短すぎて、
場を拍子抜け
させてしまうケース・・・
本人は、緊張で
いっぱいのため
気づかないだけかも
しれませんが、
対話において、
画龍< 適切 <蛇足
に発言できる力は、
その人の「格」をあげてくれます。
※ ※ ※
英語で言えば、
ファシリテーション能力にも
変換できるこの脳力、
僕は対話「編集」力と
名付けて、
ぜひカウンセラーさんや
セラピストさんその他、
人間関係を
バージョンアップさせていきたい方に
ぜひ知っていただきたいと
思っています。
こちらをのぞいてみてください。
その力がどれだけ重要かを
解説させていただいています。
―おのころ心平
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◎編集後記
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もうすぐ新学期や新年度、
初対面の人と話す機会も増えるシーズン。
自己紹介で
ちょうどいい会話ができる人に出会うと、
この人と仲良くなりたいなと思います。
ちょうどよい加減
私も学んでいきたいと思いました。
ー 三浦とも子