FROM 川嶋朗
がんは0.1ミリほどの大きさになれば
転移する可能性が出てくるといわれていて、
早期発見・早期治療で
原発巣のがんを切除しても、
がんが粘膜層から
基底膜(大腸については粘膜筋板)
に浸透していると、
転移している可能性が出てきます。
すでに転移している場合には、
転移巣のがんが大きなっていきます。
また、がんが見つかったときに
かなり進行していて、
手術ですべて取り除くのは
不可能な場合も少なくありません。
がんの増殖を抑えることが難しいのです。
外科手術で病巣だけを切り取って退治しても、
がんが再発したり転移しているような場合には、
完治することを目的とした治療が
きわめて難しいのです。
がん細胞はそれ自体が怖いというよりは、
無限に増殖していき、
他の組織に浸潤したり転移することで、
人体に影響を与えることが怖いのです。
がんが高齢者に多く見られるのは、
高齢になると免疫力が落ちてくるためです。
40代や50代でも不摂生をつづけていると
免疫力が落ちてきます。
がんが検査で見つかる大きさ
(約1センチ、1グラム)になるまで
約10年かかるといわれており、
40代や50代で不摂生をしていた人が
60代になってがんが発症することになります。
現在の時点で40代、50代ならば、
今のうちから免疫力を下げないような生活習慣、
そしてメンタルケアをしておくことが大切です。
もちろん、60代をすぎてからも、
がんをはじめ
さまざまな病気を発症させないためにも、
自己治癒力を高めるような努力をすべきです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
がんが検査で見つかる大きさになるまで
約10年かかるといわれているということは、
検査をクリアしてさえいれば、
何をしても大丈夫ということではありません。
現在の1日、1日が
1年後、5年後、そして10年後の
自分の健康につながっていくということを
意識していきたいです。
まずは気持ちをゆったり保つことから
始めようと思います。
ー 三浦 とも子