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FROM 川嶋朗

自律神経で最も大切なのは、
交感神経と副交感神経のバランスですが、

日々、たくさんのストレスのなかで生きている私たちは、
交感神経が優位になっています。

交感神経を過剰に優位にしないためには、
ふだん下がり気味の副交感神経を上げてやるしかありません。

副交感神経の活動レベルは、
加齢とともに少しずつ低下していきますが、

そのほかにも、1日のなかでも変動があったり、
食事のとり方や運動の仕方、
睡眠時間や疲労度、さらには精神状態や環境の変化など、
さまざまな要因によってめまぐるしく上下します。

このめまぐるしく上下する副交感神経を、
できるだけ高い状態で維持することが、
心の健康を保ち、体の潜在能力を引き出すカギとなります。

人間は、時間を気にしたり、焦ったりするだけで
交感神経が刺激されるので、呼吸が浅くなります。

そして呼吸が浅くなれば、血流が悪くなり、
身体的なパフォーマンスが低下します。

もちろん、脳の活性も低下し、
思考力、判断力、発想力なども低下してしまいます。

でも、イライラしたり、怒ったり、
悩んだりする原因になることを、

できるだけ遠ざければ、
副交感神経の働きを上げることができます。

心身のバランスを整えるためには、
ふだんから副交感神経の働きを上げることを
意識的に行うことが大切なのです。

自律神経のバランスを整えるには、
呼吸を意識することが有効です。

人は興奮したり、緊張状態にあるとき、
呼吸は浅く速くなりがちです。

交感神経のスイッチが入ると、呼吸は浅くなり、心拍数は上がります。
この状態は、息を吐くことを意識するだけで元に戻ります。

呼吸で息を吸うときには交感神経が、
息を吐くときには副交感神経が優位になります。

ですから、吸うときの倍くらいの時間をかけて
息を吐くことがポイントです。

アメリカの健康医学の研究者アンドルー・ワイルは
「4・7・8の呼吸」を提唱しています。

4秒で吸って、7秒間息を止めて、8秒で息を吐くという方法です。

やってみて、できないようなら、自分が息を吐けるスピードで吐き、
その半分ぐらいのスピードで吸うくらいの意識で呼吸してください。

鼻で吸って鼻で吐けば、
外から入ってくる毒物や細菌などの侵入を防いでくれますが、
口呼吸では外から入ってくる細菌などの侵入を防ぐバリアーがありません。

そのため、気道や肺への異物の侵入を簡単に許してしまいます。

仕事が忙しいなど緊張状態つづいて体が冷えているときは、
鼻から深く息を吸ってから、ゆっくりと吐き出しましょう。

副交感神経が優位に働くようになって
体が温まり始めます。

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◎編集後記
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普段無意識でしている呼吸。

少し意識するだけで
副交感神経を優位にできるのだとは
知りませんでした。
随分もったいないことをしていたものです。

緊張しているなと思ったときに
さっそく実践してみたら
心が落ち着きました。(^^)

ー 三浦 とも子

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  1.  2018年5月24日 23:54 | 堀田隼人 さん

    心拍数が50みまんです 近頃他人に言えない悩み事が3こわ有ります
    そんなストレスも関係しているのでしょうか 宜しくお願い致します。