FROM 川嶋朗
アルツハイマー病への対策について
前々回からお伝えしてきましたが、
最後に、
「食生活を見直すことが重要」です。
アルツハイマー病の原因とされる
脳内物質ベータアミロイドは、
高血糖状態でふえます。
ベータアミロイドをふやさないためには、
血糖値をなるべく急激に上げない
食生活を送ることが大事です。
そのためには、
腸内の糖質や脂質の吸収を抑えてくれる
食物繊維を食事の最初にとることです。
ご飯やイモなどの
デンプン質を先にとると、
食後の血糖値上昇率が高くなり、
これを下げようとして
インスリンが多く分泌されることになります。
取りすぎたエネルギーは中性脂肪に変換され、
インスリンによって脂肪細胞に取り込まれますから、
毎食インスリンを多く分泌させていると、
肥満になります。
肥満や血糖の高い状態が続くと
「インスリン抵抗性
(インスリンが効きづらい状態)」が生じます。
インスリン抵抗性があると、
脳内のベータアミロイドの除去速度が低下して、
その蓄積が増加します。
ビタミンCとビタミンEをあわせてとることで、
アルツハイマー型認知症に
罹りにくくなると言う研究結果が
アメリカ・ジョンホプキンス大学から出されています。
そこで、まず繊維の多い野菜類を食前にとり、
レモンやミカン、キウイフルーツなどの
フルーツを食後にとることをおすすめします。
野菜類を食前に食べ、
フルーツを食後に食べることで、
食後血糖値の上昇を抑えるとともに、
アルツハイマー病を予防できる
ダブルの効果が期待できます。
できるなら毎日食べたいのが、青魚です。
特に青魚に多く含まれる
DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPA(エイコサペンタエン酸)は
さまざまな効果が知られています。
DHAは、血中の中性脂肪を
減少させるという作用のほかに、
神経細胞を保護する働きがあるので、
アルツハイマー病に対しても
有意に効果があるといわれています。
そして、
アルツハイマー病に効果があるとして、
医療機関や各分野で注目されている食べ物がカレーです。
前段でも説明しましたが、
カレーに含まれるウコン、
そのウコンの成分の1つであるクルクミンが、
脳内で重要な働きをすることが
研究で明らかになってきたのです。
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◎編集後記
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主婦の味方レシピ、野菜いため。
冷蔵庫の中に余っている食材で
簡単にできるからありがたいメニューです。
だけど、家族の評判はイマイチ(涙)
先日少しだけカレー粉を入れたら
子供がとっても喜んでくれました!
ー 三浦ともこ