kawashima

FROM 川嶋朗

カレーは、発祥の地インドの
アーユルヴェーダに基づけば、

「薬膳」として食されているという側面があり、
健康に深く関わっています。

そして、これほどまでに
カレーが愛されている理由には、もう1つ、

「食べる漢方」と呼ばれるほど
豊富なスパイスにあると考えています。

・ターメリック=鬱金(うこん)
・唐辛子=蕃椒(ばんしょう)
・ペッパー=胡椒(こしょう)
・クローブ=丁香(ちょうこう)
・ガーリック=大蒜(たいさん)
・ミカンの皮=陳皮(ちんぴ)
・ジンジャー=生姜(しょうきょう)
・サフラン=紅花(こうか)
・クミン=馬芹(ばきん)
・コリアンダー=胡ズイ子(こずいし)
・フェヌグリーク=胡盧巴(ころは)
・ナツメグ=肉荳く(にくずく)
・シナモン=桂皮(けいひ)
・フェンネル=茴香(ういきょう)

このように、少し挙げるだけでも、

漢方では薬として扱われている素材が、
カレーにはふんだんに入っていることが分かります。

さらにいえば、食欲を増進させ、
消化をよくする効用があり、

体を温める効果のある唐辛子は、
カレーでは辛さを決める重要なスパイスです。

同じく、食欲増進、発汗、胃腸を温める効果があり、
生鮮食品の痛みを防ぐ働きのあるコショウも
カレーには欠かせないスパイスです。

クローブは、成分のオイゲノールに抗酸化作用があり、
老化防止に欠かせないスパイス。

スパイスを何種類か調合したガラムマサラには
必ずといっていいほど入っています。

ガーリックは、強壮効果がよく知られていますが、

酸化還元作用で新陳代謝を盛んにし、
体組織を若返らせる作用もあります。

また、O -157菌などに対しての
殺菌力が高く、感染予防もできます。

最近その効果が注目されているヘスペリジンを含む、
乾燥させたミカンの皮は、

血圧降下作用があり、日本でも
七味唐辛子には欠かせない薬味です。

漢方では乾燥させてから
1年以上経ったものを生薬として使用しています。

体を温める作用といえば、
ショウガは外せません。

カレーにも風味づけに利用され、
肉や魚のにおい消しとしても使われますが、

何より、カレーと煮込んで食べることで、
体を温める効果が得られます。

また、ショウガには、
殺菌作用と解熱作用などを持つ
ジンゲロールという成分があります。

このジンゲロールは、100度以下の温度で
4から5時間加熱されると、
ショウガオールという成分に変わります。

このショウガオールには、
体脂肪を効果的に減らす作用、
心臓からの血液の拍出量をふやす作用、

そして、脳内の慢性炎症を抑え、
認知機能の低下を防いでくれるという効果があるのです。

そして、カレー粉の主原料で、
おなじみの黄色のカレー色の素になっているウコン。

前述した通り、アルツハイマー病の進行を
抑える働きが確認されていますが、

そのほかにも、体にいいことづくめの
効果が数多く報告されています。

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◎編集後記
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10月10日、私が子供の頃は
「体育の日」でした。

(今は10月の第2月曜日に変更)

10月10日生まれだった同級生が
二人いたのですが二人とも体育が得意で、

子供ながらに、
納得していた思い出があります。

ー 三浦ともこ

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