FROM 川嶋朗
クルクミンには、抗酸化作用のほかに、
抗炎症力にもすぐれている
という特長があります。
炎症とは、
発赤(赤くなる)、熱感(発熱する)、
腫脹(腫れる)、疼痛(痛む)の
4つの兆候が確認される病変です。
実は、体のなかでは、
エネルギー生成などの過程で
絶えずあちこちで炎症が起きています。
たいていはすぐに自浄するのですが、
脳などの再生しにくい器官では、
炎症が重なることにより、
ダメージが蓄積されるおそれがあります。
カレーを食べることで、
こうした炎症を抑える効果も期待できるのです。
さらに、これはよく知られていることですが、
クルクミンには肝臓の解毒効果を高め、
胆汁の分泌を促す作用があります。
体内の有害物質のほとんどは、体外で捨てられる際、
腎臓か肝臓を経由して排出されます。
(汗からの排泄は極く微量です。)
腎臓を経由する場合は、
尿として排出され、
肝臓を経由する場合は、
胆汁として排泄され、
便と一緒に排出されます。
クルクミンによって胆汁の分泌が促さされば、
代謝が活発になって、
毒素をより多く排出することができます。
代謝が活発になるということは、
血液循環の促進につながります。
これは、脳の代謝も活発になるということなので、
一見すると関わりがないように思える
グルクミンの肝機能への作用も、
巡り巡って脳機能を高めることになるのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
料理の値段を当てる
バラエティ番組を見ていたのですが、
香辛料が入っている料理が
お値段が高いという法則を発見!
大航海時代にも渇望されたという
スパイスの威力を思い知らされました。
ー 三浦ともこ