FROM 川嶋朗
クルクミンは、豆類に含まれる
レシチンと一緒にとることで、
小腸での吸収が促進されます。
さらに、親油性で水に対して
難溶性であるというクルクミンの特徴から、
油と一緒にウコンをとることで、
その効果をより受けることができるのです。
しかし、ウコン摂取の際には、
いくつかの注意が必要です。
ウコンは、インドで紀元前から栽培されていて、
世界中で食用とされ、
また薬として利用されてきた歴史があります。
そのため、人体への悪影響は
ほとんどないと考えられています。
また、ウコンはふつうに調理をして摂取すると、
体内に吸収されにくいので、
アレルギー反応などがない限り、
無害だといわれています。
ただし、ウコン=クルクミンの摂取を
控えてほしいのは、肝障害を患っている人です。
肝硬変の60代の患者が、
市販のウコンサプリメントを飲み始めた後に
肝性脳症を発症、
入院してウコンを止めたら状態が改善した、
という例もあります。
ウイルス性肝炎、肝硬変、胆嚢炎、
消化性潰瘍、胆石、尿路結石など、
肝臓に何らかの病気を持っている人はもちろん、
妊娠中の人、ヘルペス、
黄疸、自己免疫性疾患の人も、
高濃度に濃縮されたサプリメントや、
漢方薬での摂取、
ウコンの過剰摂取は控えたほうがいいでしょう。
そうではない健康な人も、
毎日とることや長期間にわたって
大量に摂取することはおすすめしません。
すべての食品にいえることですが、
同じ食品を、繰り返し、長期間、大量にとると
アレルギー発症の原因となるなど、
体への悪影響が報告されています。
とはいえ、健康な人がふつうにカレーを食べる分には、
健康を害することはほぼないので、
安心していいでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
子供のお弁当…。
献立を考えるのが一苦労です。
保温ジャーに入れたカレールーと
白いご飯を持たせたところ
カレーの香りがするので
先生にもうらやましがられたそうです!
ー 三浦ともこ